私ゴジラくずれとしての2017年は、良い意味の転換の年でした。
都電荒川線（東京さくらトラム）のごとく、ガタゴトと古めかしい音を立てながら、必死に走ってきたように感じます。
横浜市とは名ばかりの港から縁遠く、山坂の多い緑豊かな旭区。
ここで、20数年建築に関わってきましたが、いつも現在の建築、設計、施工、サービスに、常に多くの疑問を持っていました。
そこで済まさず、社内、業者さんにも疑問を呈し、こうしたら･･･と、解決策（提案）も300以上提出し続けました。それだけ、その会社のことも愛していたんでしょうね。今もまだ現存しますが。
結果、辞めて欲しいと、5回言われました（笑）。
実質のクビですね。
自分で言うのも恥ずかしながら、営業力があったためか、幾つかの建設会社さんに、その後オファーをいただき、新潟県下越の会社で、130年の歴史を持つ 株式会社小野組さんで、横浜での住宅事業部立上げを託され、その任務を完了しました。
その後、関東の建築・土木の拠点ができ、追いかけ、北浦和まで面白そうなので通ってみました。トータルRC造4棟を元請けとして持ってきて（この会社では営業職が無いため、自分の実績にはならない）、たまたま初期担当となって宮内庁へ札入れしたところ、運良く皇居内の新築工事を頂戴致しました。
この関東支店時代、本間支店長様に、この年齢ながら厳しく教えられ、非常に勉強をさせていただきました。
素晴らしいのは、良い仕事をしたいから、力量のある現場代理人（監督）が居ない時は、仕事が欲しくても無理して受注しない。
よって、監督も職人さんも自分の仕事にプライドを持って望んでいるためか、大きな問題が発生しない。お客様からのクレームが極めて少ない。
ここで給料を戴きながら、勉強させていただいたやり方を、私のこれまでの疑問解消法と合わせて、横浜市旭区・その周辺版で建築を通じて展開して、この地域の建築・土木が誇れるものにしたいと、心から願い、急遽、自分で会社を起こすことになりました。
そのために、色々な方々にご指導いただき、工事中もお客様に、職方さんに、ご指導いただきながら、起業の初心を少しづつながら、実現出来はじめたかな と、考える大晦日です。
感謝の言葉が、見つかりません。
もう数分で、2018年を迎えます。
今年は私の干支、戌年、ワンワン吠えながら、必死に走り抜く所存です。
そして、常に古き良きものを継承・発展させ、悪しきものを排除・変革していきたいと考えております。
すべての皆様に支えてもらうのは無理な話。
ただし、ご理解いただける方には、最大限尽くして参ります。
小川名建設株式会社
小川名輝明