「穴があいて、エアコンの室外機が落ちて・・・」
連絡をいただき、???
何はともあれ、すぐ伺います!
これを見て先ずは
「何じゃい、これは!」
スッポリ埋まっていたので、この落ちたという室外機自体を、探すのに少しだけ時間が掛かりました。
これでは、何処を指して、
室外機が落ちているのか、解りにくいかと思います。
ちなみに、何度も沈下しては、そのたびに直してもらっていましたが、今回は最大の沈下というか、陥没。
先ずは、奈落の底から、室外機ちゃんを助けてあげて、
持ち合わせていた木材で、簡易な仮設ステージ設営。
単純な計算でも、1.2㎥前後必要でしたが、
先ずは、必要な材料を最低量。
路盤材
砕石
生コン
砂
砂・生コン・砕石・路盤材を投入して、
水を加えながら、棒で突きながら地固めしようとしたところ、
笑ってしまうくらいに、さらに奥の穴へ流れ込んでしまう。
どうも、新築時に埋め戻しが足りなすぎ。
転圧も不足していたと考えられます。
以前に直した痕跡がありましたが、砂のみを投入しているだけ。
本格的に行うとしたら、グラウトを注入しなければならない。しかし、お客様もそこまでは掛けるつもりもないだろうから、先ずは沈下しにくいようにするしかない。
さらに、砂利・中粒砂利・セメントを搬入。
ここで、コンクリートで固めてしまうと、横に開いている空間への入口を塞いで、さらに沈下した際に、コンクリート下部に空間が生じる恐れがあるため、
セメント比の少ない、地盤改良 兼 多少の流動化も可能な仕様に決定。
このように、水セメント比の水分量を高め、
棒に変わって、竹の棒で突つきまくりました。
ある程度、流れ込みが終わって、
今後、下部が沈下した際に、その空隙を自然に埋めてもらう為に、砂を一定量投入。
一晩眠らせて落ち着かせ、竹で突いて確認作業。
昨日はアルバイトの長男に手伝ってもらい、本日は次男が社会科見学したいと。
労働基準法に抵触しない中で。
当社は違反建築も一切しないし、実質的にホワイトな企業、法令遵守でやっていく為。
(ただし、労働の喜びを皆で共有化したいので、お客様の為には、無理もします)
中粒砂利を敷き込んで、水平を出したら、いい感じに。
今後、様子を見ていただきます。
お客様に一報いただいてから、即日対応し、次の日には元の状態へ復旧完了しましたが、
写真の通り、他のエアコン室外機の高さがガタガタ。
話によれば、こちらも何回か沈下されているらしい。可哀想。よってここからはオマケです。
これは、かわいそう。
室外機架台の下部に、高さ調整用と見られる木材。
シロアリさんだらけです。
当然、木材を全撤去して、地盤直し。
シロアリさんは、屋外に自然の状態でも生息しているので、即問題という訳ではありませんが、ここは建物と近すぎます。
シロアリさんは、コンクリートの基礎も蟻酸で溶かして、建物内部へ侵入して、構造材を含む木材を食してしまう事もあるので、シロアリ消毒の時期を話しておきました(当社では、三井化学アグロのミケブロックでの防蟻を低価格で提供しているので)
今現在は、根本的な解決策で無いながらも、すべての室外機のレベル(水平)を出しておきました。
メデタシ。メデタシ。