この木は、当社 都岡町の応接室・倉庫の裏手、本家の土地のもの。
本家のせいでもでもなく、伐った人のせいでもない。
しかし、木が泣いているように見えました。
樹の高さ、6m超。
倉庫に行った際に、たまたま裏手を見たら、この木を、必死に伐っている方が。
切り方が、本職ではなく、とても危険なため、止めるように指示。
それでも、聞かないので「我が家の方向に倒れたら、建物が壊れるから止めなさい」と。
厳しいようですが、心の風邪をひいているようなので、そこは半ば強引に。
上部が生い茂る樹木を、いきなり腰より高い位置で斬るのは危険すぎる。
しかも初老の女性の力で。
別の角度から見ると、さらに2ヶ所に深傷を負っていました。
ここまで斬ってしまった後なので、危険と見做されたのか、これより少しだけ高い位置で3本とも切り落とされていました。
今の状態は載せませんが、残った枝葉も枯れてきました。
誰のせいとかではなく、悲しい気持ちです。
樹木の有難み。木陰、木々の間を抜ける涼しい風、清涼な空気。
そういう豊かさを、高度成長期にメッタメタに壊してしまい、残った僅かな木々をも、まだ追い打ちをかける思考には、うんざりです。
でも、大丈夫。
彼らは、春の訪れと共に、力強く脇芽をだすことでしょう。
「人間様ごときに、負けてないよ」という声が、聞こえた気がしました。