防カビ処理なしの 国産無垢材を使って

もともと、クロス壁だった壁の一面をアクセント的に、防カビ処理していない杉の無垢材(燻製したもの)を使わせていただきました。


クロス壁も不燃材として優秀ですが、機能性壁紙以外は、木造の良さ・味が出てこない。

我々、建築屋もお客様が同意して下されば、本来の無垢材で、遊びたいのが本音。

無垢材といっても様々です。

一般的に市場に出回っているものは、加工しやすい(大工さんの良し悪しに左右されにくい)加工があらかじめ施されています。

輸入材のほぼすべてが、入国の検疫の関係から、薬剤処理をして、外来種の虫、その卵を殺傷します。

“国産材”でも、多くは【防カビ処理】をされています。

アトピー、ぜん息、シックハウス、調湿と、身体に良いということから、無垢材、
さらに〔国産材〕という日本の気候にあったもの、森林保全に役立つためという観点からこれら無垢材が選定されますが、

当社で住居・室内で国産材無垢材を使用する際は、薬剤処理・防カビ処理のされていない身体に優しい自然のものを採用します。
(安心の加工場から、流通を考えているので、考えられている以上に、お安いですよ)

やはり、身体に少しでも影響があるかも知れないという材料は、極力使わないようにしていきたい。

むしろ、数値的検証は難しいながら、身体に優しい、戦前は当たり前だった材料ならば、安定性があるので(既に先人達により、人体実験されている)、お客様・当社ともに心配なものは、なるべく使わないようにしていきたい。

これは、大壁和室(柱の出ていない和室)を、何とかしたいという要望から、

上記とは別の地場産地・地場加工もので、安全性の確認されている工場からの直送材。
(一般の方では、運ぶのが大変だと思います)

約30㎜の厚みのある材料により、ほどよい剛性・保温性・調湿性に優れています。
そして、ここに塗装はしません。
無垢材ならではの、肌ざわり、香り、あたたかみ、調湿という最大の魅力を失ってしまうため。

先述の記事のみつろうを使います。

今回のお客様は、杉材を選択されましたが、ヒノキでも、カラマツでも、その方にあった材種をご自由に、選んでいただきます。

そして、その材によって、原産地(国産)を替えて、その材種が持つ特性が優れて育った、そして乾燥工程のしっかりした加工場の工場のものをご提供します。

一般的には、上小節といって、少々の節あり材をお薦めします。安価であり、節模様が逆に味わいとなるため。

まっさら綺麗に、美しくされたい方は、お金を気にしないで良いものを選定されて下さい。

上小節の材料は、想像以上に安いです。
しかし、大工さんの張り手間が、一般のフローリング材張りよりも掛かります。1.5倍程度~。

しかし、建築は材料よりも、人件費の方が圧倒的に高いという事実を、考慮されて材料の選定をされる手法を選択肢のなかに入れて下さい。