日本の良い慣習でもあり、お客様に静かに負担を強いる【お茶出し】・【菓子出し】。
当社では、原則的にお客様に、「お茶出しは、しないで下さい」と伝えています。
これは、お客様が、「職人さん、疲れているところ、大変じゃんかよ」と、毎日、このようにお茶出しをして下さいました。
実は私も、たまにその恩恵をいただき、渇いた喉を潤していましたが、
原則的に、
お客様には「お茶出しはされないで下さい」
業者さんには「お茶をいただいたら、ありがとうございます。しかし、今回限りで」と、話すように半ば強制しております。
寒い時に、このように温かくしてご配慮いただき、誠に感謝してやみませんが、
何故【お茶出し、しないで下さい】なのか。
それは、お客様の精神的負担を減らすためです。
私達、業者さんは、仕事に見合った適正な報酬を、お客様から戴き、仕事をしています。
そこには、自分でお茶を持ってくるとか、自販機で購入するなどの雑費も考慮した見積り査定をしています。
一番に心配なのは、お客様が、これを一度始めだしてしまうと、ご本人も気が付かないうちに、【お茶出し】が習慣化してしまうことです。
お客様は、ただでさえ日常と違った建築工事の人間が、作業するという非日常と接します。
さらに、長年の経験値から分かるのは、これにより、ご本人の中で【お茶出し】が義務となってしまい、それを続けるという日本人ならではの美徳により、
ご自分の予定を入れられない。
ご家族のための、買い物ができない。
息抜きでもある友達との出会いを、工事期間、やめなければならない。
これらにより、工事が終わったあとに、張り詰めていた気持ちが緩んで、寝込まれる方が如何に多いことか。(誰のための工事なのか?)
よって、当社では原則的に【お茶出しはされないで下さい】です。