鉄骨造の建物の多くでは、カーテンレール下地がない場合が多く、
このように、窓枠材部分に、直接、カーテンレールを取付けることが多いですが、カーテンレールが落下しかけるケースが多くなってきました。
高度成長時代は、ラワン材至上主義(安くてそこそこ丈夫)でしたが、
近頃では、MDF(中密度繊維板・木を主体とした繊維を粉状にしたものを合成樹脂を接着剤代わりにて、固めたもので、見た目は段ボールの硬い版)が多用され、これも一見すると、ラワン材に見えますが、表面を薄くスライスしたラワンを突き付けたMDF材。
ここ最近は、プリント技術の進歩により、MDFに木目柄のシートを貼り付けたものが主流。
しかしながら、カーテンの重みで、MDF自体が耐えきれず、レールが垂れてくることがあります。
良い部分もありますが、MDF自体の強度がどうも低いようです。さらに、一度ビス留めすると、同じ箇所に同じ口径のビスを揉んでも、ヌカ釘状態なのがたまにキズです。
床材、枠材、至る所で【安さというパフォーマンスと、加工のしやすさで】使われているのが実態ですが、水や湿気に弱いのも気になります。
今回は、あまり表だって言えることではないので、この固定し直しに関しては書きませんが、接着剤を使用すると、次回にカーテンレールを取替える際に、材料自体が壊れる可能性があります。
焼き鳥の竹串や、爪楊枝(つまようじ)を差し込んで、ビスを締め直す。これで、かなり直ります。
【安さ・加工性】と裏腹に、ストック住宅・200年住宅(近頃はあまり聞かない)を、本気で目指しているのかは疑問に感じます。
このMDF、ベニヤ等を使用した建物のリフォームが近づいているここ最近、その際に浮き彫りになるだろう現実が怖い思いです。