前回②では、鉄骨工事・溶接のシーンをご覧いただきました。
この当時では珍しく、2階にリビングのある造りをされていました。
内部階段は当然ありますが、万が一のために、家族を大事にされていた今は亡きご主人の考えで、外階段を設けられていました。
その後、年齢を重ねられ、ホームエレベーターを設置したため、あまり意味の無くなった外部鉄骨階段。
しかも、経年劣化で危険なため、錆の浸食により、私の独断で、『この階段は、使わないで下さい』と、話していました。
鉄骨屋さんと一緒に、踏み抜きそうな階段の踏み板をカットしていきました。
厳しいようですが、あればあったで使用していますので。
そのあとに、やはり鉄骨屋さんと一緒に、L型アングルを、要所に溶接して、取付けしていきました。
わざわざ、階段の踏み板を撤去してまで、その後に、L型アングル。
これは、階段下部を物入れとして、使いたいというご要望。
さらに、建築的には、右側の手摺り壁が、倒れないためという理由もあります。
でも、このままでは何の役にもたたない。
あとで、ご理解いただけます。
網戸の張替えのために、落下防止金物(樹脂製)を慎重に緩めて、網戸をすべて回収。
そのまま、網戸を張り替えてくれる業者さんのところへ、運搬。
そして引き取り、足場を解体するまでお待ちいただき、また再設置。
当時としては、ハイカラな花台をついでに塗装させてもらいました。
しっかりと塗装したい思いの塗装屋さんは、足場の無いところでは、内部に入らせていただき、ケレン作業を入念に行い、塗装させていただきました。
ブロック擁壁のために、塗装の膜厚を付けると、擁壁内部の土からの水分により、塗膜が膨れていまう。
内部の土を掘り起こして、防水作業をするまでも無いとの判断から、ケレンして既存の剥離しかけた塗装部は剥がして、
【良い加減・なから】で、塗装することに。
ペンギンテーププライマー(養生テープの下地処理剤・接着剤)を使っていました。
このように、塗ってはいけない箇所を、マスカーという養生シート材をシッカリと食いつきさせるための下準備。
当社の塗装屋さんは、こういうことから、お客様には分からない箇所でも、決して手を抜かず、満足のいく仕上がりを、プライドを持って作業してくれています。
ありがたや~。
この方、可愛いんです。
自分のお気に入りの刷毛に、ご自身の名前を記入しているんです。
様々な業者さんが入ると、自分の工具を一緒に持っていかれてしまうことが多々あります(それぞれに悪気はなく)。
私も同様の刷毛を大切に常に持っていますが、自分用に使いやすく馴染んでいるので、『無くなったから、新しいのを買えばいいや』という感覚ではないんです。
あくまでも、My刷毛なのです。
そのように、自分の工具に愛着を抱いている業者さんが、たまらなく好きです。
今後も、宜しくお願い致します。