高圧洗浄も終わり、さて、養生作業をはじめるか!と、思っていたら、
窓の外から、ふと上部窓枠木部に、【雨染み】が目に入りました。
『ここ、雨漏りしています?』 「母は、かつて、そのような事を気にされていました。」
アルミベランダを丹念に見ながら、
『砥石さん、あそこしかないべ』
「そうだね。この箇所からの雨漏りならば、ここしか考えられない」
『そんじゃ、ついでに、塗装が始まる前に、我々で作業しちゃおう』
「そうだね」
アルミベランダのデッキ材(床材)、壁際を剥がし、
アルミベランダを壁に止めているビス(本来ならコーチボルト)を引き抜き、
ちゃんとされていなかったコーキングをたっぷり注入し、再度ビスを揉み込み。
先ずは、この作業をすべて行い、
そして、問題のここ。
外壁とアルミベランダと接する上部。
サッシの下端(下側)は、コーキングを入れにくかったのか、何も処置がされていない。
(所詮、こんなものか。可哀そうに・・・)
さらに、コーキングしやすい箇所は、なんと!ただのシリコンコーキングが注入されている。⇒ 正解は、変成シリコンコーキング(変成シリコンでないと、すぐに塗膜が剥離するため)
しかも、剥離して水受け状態に。
私たちは、こういう現場を直して来たと同時に、いくつも腐るほど見続けているので、驚かないが、建築のイロハの知識を知らないのか?面倒なのか? 常に、???
まあ、直そう!
シーリング材をカットしながら、除去している合間に、ほら、塗膜がパリパリと剥離しています。
完成時は、お客様には見えることのない、デッキ床下だから、平気でいられるんだろう。いずれ、信用を無くし、自分に特大のブーメランが帰ってくるとも知らずに。
我々も気を付けなければ。
‟人の振り見て我が振り直せ”
‟明日は我が身”
眠くなってきたので、【お昼寝】。
いや、必死に狭い箇所を、変成シリコンで、コーキング打ち作業。
こういう地道な作業は、案外面白い。
『砥石、さすがにコーキングのヘラ仕上げ上手いね』
「さんざん、やってきたもん。あの先輩(S氏)の下では、ほぼ職人さん状態が続いたから」
『ああ、あの頃は、凄かったな。二人だけで家一軒建てきってしまう勢いだったもんな』
「懐かしいよ。でもあの時期があったから、今でも、何でもやれる」
『いいね~。仮に、会社が大きくなっても、こういう作業、たまにやろうな!』
我々が動いて済んだのと、このお客様は非常に大事な方からのご紹介なので特別で、追加は一切いただきません。ご安心下さい。