お客様曰く、
『雨戸の戸袋のなかに、どうも鳥の巣があるようで、どうしましょう?』
「居心地が良くて、そこに住まわれているんでしょうね。ただ、生活に支障が生じるようならば、状況を見て、除去するか、移動しないといけないですけど‥‥」
『そんなこともしてくれるの!でも、雛が数羽居るみたいで、せっせと食事を親鳥が運んでいるのよ。ちょっと可哀そうで』
「ですよね。私も実は同じ考えで、無力な小鳥さんが巣立っていくまでは、そのままにしてあげたい。その間、大変でしょうが、待てますか?」
『小川名さん、それは子供を持った親の身、そうしてあげたいのは山々なので、巣立ったら連絡するわね』
生き物に対して、とても、お優しいお客様なので、内心、ほっとしました。
以前にも、『戸袋に雨戸が入らない』という記事で、鳥の巣を取り除かしていただいた経緯がありますが、こちらは、前回の作業を踏まえて、ポリ袋を下部に据え付けて(2階)、周囲を養生して、
今回は、やはり鳥さん好きな砥石が率先し、作業を行いました。
二人して、内心心配だったのは、戸袋の内部に、生育途中で息絶えてしまった小鳥さんがいなければいいな・・・
そう思いつつも、掻き出し、掻き出し、
最後は掃除機で綺麗にして終了しました。
このように、元通りに。
これが、戸袋の中に入っていた小枝・草・その他。
鳥さんも、子供のためとは言え、よくもこれだけの量を運び込まれたものですね。
近頃では、人間世界で幼児虐待などのNEWSが、当たり前のごとく流れる、おかしな時代になってきましたが、
この鳥さんは、【無償の愛】を、本能的に、もしかすると、自分の意思もあってされたのかな と考えると、とても嬉しい気持ちになりました。
いつも良くして下さるお客様なので、『お代、請求して下さいね!』と言われましたが、当然サービス作業。
『小川名さんは、そう言いかねないと思って・・・』
滅多に手に入らないビールをいただき、皆して美味しくいただいたのでした。
ご馳走様でした。
また、いつも声を掛けて下さり、誠に感謝しております。