先日もお伝えした店舗併用住宅としてのビル。
ここの3階部分の庇の板金が、飛んでしまい、さらに被害が広がりそうだったので、
『片足だけにしておいてね。危ないから』と、喚起しつつも、
「ダメだ。おれ、ここ届かねえよ!」
やはり、そう来たか!
(ほぼ予測通り)
フルハーネスの安全帯を、無理やり付けさせて、さらに反対側の柱から、丈夫な親綱を付けて、万が一に落下した際にも、大きなけがをしないように。
安全対策には、かなり気を使っています。
何かあれば、その職人さんもそのご家族も、労災保険・工事保険で済まされる問題ではありませんし、そこのビルのオーナーさんにも、非常に精神的な苦痛を強いてしまう。
さらに、そこの住民の方々にも。
それでも心配性の私は、彼のハーネスを常に持ち続け、私自身も地に(屋上)、足を踏ん張っていました。
剥がれかけている板金(トタン)はその場で、端から順番に整形しながら、L型アングルにも効く、ドリルビスを揉み込んで、
完全に剥がれてしまった箇所は、あらかじめ採寸して加工してきた板金(ガルバリウム鋼板)を取付け。
建築当初からその下地ルーフィングが、入っていないようだったので、その作業は、次の大規模改修に持ち越しです。
長持ちはしませんが、雨水が回り込まないように、コーキング処理。
砥石は、KY意識が高く、身体全体を手摺り内側に重心を置きながらの作業。
それでも、ちゃんとフルハーネス・親綱をキープ。
後で聞きましたが、他社様は足場を掛けないと出来ない。足場だけで50万円と。
当社はそれと比較すると、安全対策・高所作業費はいただきましたが、非常にお安かったようで、オーナー様もとても喜んで下さいました。