とても立派な木材をふんだんに使われた建物ですが、何十年か前に増改築、屋根・外壁の葺き替えをされてから、ずっと雨漏りに悩まされてきたと。
5間(9.4m)ものの梁桁。
今時、珍しくなりました。
なのに、雨漏り。可哀そうです。
お客様、他に聞いた話では、その会社は12回ほど、雨漏り直しをしているらしい。
そこらじゅうコーキングだらけ。
それだけ、苦労されているのは感じますが、
基本的に、根本的な雨漏り直しではなく、小手先の対応。
壁ぎわ、サッシ、ベランダ取付け部から、雨水が入っての複合的雨漏りと予測。
そして、たまたま今現在発生している雨漏り箇所は、ベランダの柱が乗っかっている箇所。横桟で荷重を分散させていますが、重みで屋根のこの辺りが沈み込んでいます。
金属屋根下部のルーフィングが切れているか、重ね部分で、勾配がのろいため、水がそこに落ちやすくなっているものと考えました。
先ずは、プラ束で、一ヶ所に集中している荷重を上部へも移動し、荷重を分散させました。
これは、あくまでも下のルーフィングが生きているのか(切れていないのか)を確認するための作業で、根本的な雨漏り直しではありません。
この後、強風を供えた大雨時の状況を確認させていただき、次なる段階に入ります。
(万が一に、これで止まってしまったら、長いこと苦しまれてきたお客様が可哀想)
さて、大雨を待ちましょう。