当社砥石が、【木】に関して、とても良いことを書いておりますが、
我々は、RC造・鉄骨造・混構造・木造・リフォームと散々建ててきた中で、【住まい】としては、木造建築の魅力を痛切に感じております。特に高度経済成長期以前は当たり前だった無垢の木に。
この広縁、もう40数年を迎えております。
(WAXを塗ったり、塗装したりの手入れは一切無し)
棟梁送りを終えたばかりのこの無垢材の床は、私には日向ぼっこをしたり、プロレスをしたり、とても愛すべく広縁でした。
今、振り返ってみてみると、杉の無垢材でした。お金持ちの家はケヤキだったり、ヒノキだったりしましたが、【杉】ゆえの弾力性のため、硬すぎることなく、曲げに強く、包み込むような空間でした。
大きな和室から広縁越しに見る景色は、ずっと変わりません。
奥の納谷は、戦前のものと思われます。この母屋を建て替える前の茅葺き屋根・土間の家も居心地の良いものでしたが、これはこれであと何年も味わいと共に長持ちしていくのでしょうね。
我々は、木製の無垢材だけでなく、金属の無垢材も非常に愛しておりますが、
これ以上の、本物の木製無垢材を、お客様・建物のことを考えて、【気遣い】しながら、木の気持ちになって【木使い】し、トタールで【木遣い】した建築を心掛けていきます。