横浜市民の多くは、緑が好きなんですね

先日は、【地球温暖化】は今後も続くのか? という記事を書きましたが、
平成25年3月に横浜市から発刊された【横浜市都市計画マスタープラン】を読み返していました。
(埼玉勤務の際に、このようなさいたま市のマスタープランがあると思って、役所を歩きましたが、残念ながら横浜市に比較して期待するものは無かったのを覚えております。横浜市はやはり先を行っていることは確かなようです。住宅介護支援・耐震対策・iマッピーとすべて早かった)

これは、同横浜市都市計画マスタープランから抜粋させていただいた、
【平成23年度夏の気温観測結果】ですが、

予想以上に、夏場の熱帯夜の日数が、東京湾沿岸部と、横浜市内陸部では、まるで違う地域のような結果を残しております。

図で解るのは、緑区・旭区・瀬谷区・泉区・戸塚区南部・港南区西部が、比較的涼しい夜を迎えられることが見て取れます。

これは、【緑被率の推移】で、私が生まれた1970年(大阪万博、高度経済成長が終焉・低成長の転換年)・1980年(ダンシング・オールナイト、異邦人、クリスタル&キングの大都会が大ヒットの年)・2009年(マイケル・ジャクソン亡くなる・政権交代の年)

それぞれ、50%・40%・29.8%と急激に緑被率が激減しているのが見て取れます。

特に、かつては、緑区・港北区の一部(現青葉区・都筑区)。
かつての戸塚区(現栄区)の落ち込みが激しい。悲しい。

今から10年前の平成20年5月に実施された、「横浜の緑に関する市民意識調査」アンケート結果によれば、58.2%の方が、『緑が、今の量より増やして欲しい』。

40.0%の方が、『今の量を維持して欲しい』

『緑の量は減ってもやむを得ない』という可哀想な感想の方は、1.2%。

圧倒的に【緑】に対する渇望・復活を求めだしてきているのが見て取れます。

それから10年過ぎた今、どういう踏査結果が出るのか、だいたい予測はつきますね。

失ってから、懐かしむ。冷たく言えば現金なものですね。人間様は。

行政に求めるだけでは、ダメだと考えます。自分自身が出来ること、例えば樹木を庭に1本植えることからでも、始めるべきだと考えます。人任せでは緑は守れない。

では、確実に緑が少なくはなりつつも、何とか維持している横浜市旭区の、要因は?

左図(駅まで15分カバーエリア)を見ると、一目瞭然です。

そう。不便な地域が多いんです。旭区は。

だから、他の横浜市に比較して、緑が乱開発されにくい。皮肉なものです。

一方、東日本大震災以降、不動産の流れが少し変わってきて、津波被害を避けるために、より標高の高い内陸に。さらに旭区北部は地盤が比較的強いために、近頃、息の根が止まりつつありますが、建売りが売れるため、かなりの林・森が失われました。

便利 ≒ 将来(子々孫への財産を食い尽くす) なのかな・・・と、常々考えさせられる点です。

さて、どうやって緑を取り戻すか、私は真剣に考え続けます。仮に一人からでも。