暑さ対策実験(in 在来木造の本社)

我が家(本社)は、都市近郊では一般的な、延べ床面積38坪の木造軸組み2階建て。

本日2018年8月4日(土)18:25現在(1階LDL部)、

気温(室温)29.8℃ 湿度67%と、ここ最近では、少々暑さが一段落しております。

気温計・湿度計により、差が生じるので、今回は100円ショップで購入してきたこの商品で比較します。

同時刻:気温29.5℃位 湿度78%位と、デジタル式のものに比較して、湿度が、11%も高く表示。

2階の上部『ロフト』のダウンライトの穴を活用して、小屋裏の熱を少しでも抜いて、家全体を少しでも涼しくしようという実験です。

ブレーカーを落として、ダウンライトの電気配線を取り外し。

既に、100パイのアルミフレキシブルダクトを通してあります。延長長さ約3m。
(4mまで伸ばせるものを採用)

総務部長の妻曰く、『絶対に釘一本打たないでね!お父さんは何でもしちゃうから』という事を守り、本来は、100パイか150パイのセンサー付き換気扇を、壁の妻面に直接取り付けて、本来の効率を得たかったのですが、許されず・・・簡易な実験。本当にビス1本揉んでいません。100Vの電源もコンセントから。

換気扇は圧倒的に安定性の高い三菱電機の、パイプ用ファンV-08P7。
!注意:【高温(40℃以上)になる場所では使用しなこと】と、注意書きされているので、皆様は真似をされないで下さい。

母屋・根がらみが、濡れているのは私の汗のせいです。真昼間ではなく、夕方で良かった。小屋裏は非常に高温になるので、熱中症になりかねない。

屋根裏頂上(一番暑い箇所)よりも少し下がった場所に気温計。

気温38度くらい。 湿度57%くらい。
本日の気温がたまたま低いので、これくらいで済んでいますが。普段はもっと暑い。

扇風機という我が家のクーラーがある、1階のLDKと比較すると、気温が8.5℃高く、逆に湿度は31%も低い。
空気が熱せられる分、水蒸気も飽和するので当たり前か。

こんな感じで、ダクト吹き出し口が、ロフトの小さな横滑り出し窓に向かうように。

でも、この窓、南側に位置しているので、南風が多い横浜では、風向きが逆向きなのが残念。

神奈川県建築基準法建築基準では、小屋裏(ロフト)に窓を設ける場合は、小屋裏(物置等)の床面積の20分の1以下であること。

床面積は、当該小屋裏物置等を利用する階の床面積の2分の1未満であること。

天井高1.4m以下との定めがあるため、小屋裏がある場所は、余程の事情が無い限り、なるべく南側か、せめて東、そして西側に寄せるように設計されがち。
北側向きにロフトを作ったことは、そういえば、記憶に無い。

よって、排気ダクトの向く方角は、南側になりやすい。
(特に狭い土地では、建ぺい・容積率いっぱいに建築し、さらに南側を庭として確保する計画が一般的なため、北側は、北側斜線・道路斜線等ギリギリいっぱいで計画されやすく、どうしても、妻を切り落とす形状となり(時には母屋下がり)、棟の頂上部が、北側に開口されているケースは少ない。

土地の形状によっては、東西方向に棟を掛ければ(屋根伏せが重要)、東西が妻面としやすく、その矢切り部にFD付換気口(冬場を考えてシャッター付き換気扇も良し)を設けてあげれば、自然通気でも涼しく過ごせます。
小屋裏の東西に風が通れば、2階天井裏の断熱材が蓄熱されにくく、夜には天井からの輻射熱が少なくて済みます。
また、気密型住宅でなければ、煙突効果で、吹き抜け天井ならベスト、そうでなくても階段から熱気が上部に引っ張られるので、1階も涼しくなりやすい。隙間風が多い、二世代以前の家では、さらに床下の冷気を引っ張ってくれる効果も期待できる。空気が動くので、建物内部の通気性が良いため、木材も良い条件で過ごせ、長持ちしやすい。結露によるカビも少ないし。
結果、人間様の、お犬様の健康にも良いことは間違いないです。

このダクト排出口に顔をさらしていると、やはり暑い。

つまり、それだけ、小屋裏(2階天井裏)が、熱気にさらされているという事です。

今後は、この結果を見て、塗装替え等で、足場を掛ける際は、小屋裏換気をお薦めしたいと考えております。