10数年経過したお宅のトイレを交換させてもらいました。
以前から、営業として苦しんでいたのが、トイレの床。
トイレ交換工事に際して、先ずはトイレの取り外し。
フローリング床が、黒ずんでいます。
良く見ていただくと、フローリングの目地に沿って、黒ずみが進行しています。
これは、男子が小を足した際に、飛び跳ねするものだと言われていますが、実験しましたが、どうも、防露(結露を防ぐ)便器と謡いながらも、各家庭の水蒸気の量・換気方法によっては、どうしても結露を逃れられないようです。
そのため、CFシート(クッションフロアー)をお薦めするか、TOTOで販売されている、人工大理石床も一応話しておりますが、
CFシートは、床下からの通気を止めやすい性質のため、すぐでは無いにしても、20年後前後には、床下地合板自体が、たわんでくるという状況が想定されます。その際は、合板ベニヤごと交換です。
また、人工大理石も良いのですが、何せ高額。
こちらでは、リモデル便器で、ある程度隠れました。また、まだ床フローリング自体が、腰のある状態だったため、次の交換時期までは持ちそうです。
パナソニックの便器だけは、一般の陶器に対して、ガラス繊維系ですが、構造的に鉄骨で支えています。鉄も熱伝導率が高いため、やはり心配。
敢えて通気性を持たせて、【無垢材】も推奨の中に含まなければならない時期かも。
実際に、自然素材系の建物では無垢材を使用しているし、昔はタイルか、無垢材だった。
タイルは目地にアンモニア臭が入り込み、ヒヤッとするので、あまり好かれない。
そもそもの問題は、省エネを目指した気密性の高い住宅志向・温度差でヒートショックが起きにくいようにと、家全体が一定温度のため、どうしても飽和した水蒸気は、どこかで結露してしまう。
(換気システムでは、まだ解決しきれていない)
気をつけないと、壁内部で結露している可能性も考えられる。(おそろしや)
どこかで、便利さと、昔の世さの折り合いを付ける時期が迫っていると考えます。
※昔は、水場は、建物本体ではなく、離れに作られ遠ざけられるケースが多かった。昔は婆さん家のトイレも、外にあったため、夜に用を足しに行くときは子供心では必死だった。モチモチの木の下で。