今回の台風は並外れて大きいため、これまで想定していた被害を受けないためにも、完全なる安心を持てない足場に関しては、工事自体を台風前に終わらせる工夫をしてみました。
直すのは、軒裏(脚立足場では、残念ながら届かない)と、雨戸の戸袋等。
流石に、塗装後1年でこれは、お客様が可哀想すぎます。
同業として、なぜ、下地を考えてあげなかったのだろうか。今も不思議でならない。
足場を架けたと同時に、大工さんの作業は始まりだしました。
予め採寸をして、重ね張りする材をカットしつつ、下地塗装をしておいた耐水ベニヤ・ケイ酸カルシウム板を、微調整しつつはめ込んで釘打ちし、さらに落下しないように、額縁で押さえ込んで、その上から上塗り塗装。
雨戸戸袋の鏡板(かがみいた)の塗装が剥離していた箇所は、予測通り、板と桟が壊れていたため、
既存のものに、新たな下地材を組み込んで、戸袋本体ごと直し工事へ。
そして、下地塗装(手法は秘密)をしておいた鏡板を大工さんに取りつけてもらい、
追いかけ、リシン調のパターンを付けて、上塗りして、おさめていきました。
既存の下地材は、こんな状態でした。
このように、塗膜の剥離以前にベニヤが剥離しているものに塗装しても、無駄な抵抗。
サッサと取替えちゃいました。
破風板は、見積り外でしたが、せっかくの足場があるうちに、チョコ色でタッチアップ。
(写真で見ると、左利きって、何故かブキッチョに見えてしまう悲しさ)
さらに、職人さんがいる間に、手直し箇所を細かくチェック。指示。
こうして、わずか二日間で足場をばらして、終了し、次の日にお引渡ししました。
あ~、良かった!
台風21号上陸前に、間に合いました。
職方さんもお疲れ様でした。