コロニアル屋根の点検をして

『お宅の屋根のあの部分、壊れていますよ。今、直してあげますよ!』
彼ら飛び込み業者のなかには、いかがわしい人達が居る。全員ではないけれど。
そんな時に、「小川名君、悪いけど見てくれる?」『はい。何時頃伺えます』

屋根から梯子へ乗り移る時、恐怖症ながら、意を決して、早速屋根へ。
(案外と大工さんでも、このような方は多い)

上ってみると、飛び込み業者さんの言われる通りでした。10分の1程度で、このような業者さんの言っていることは正しい。残り10分の9程度は、他の写真を見せたりして、巧妙に。

ここも割れている。

塗装替えを一度している屋根と判断。

塗膜でピッチリと塗り込むと、本来、雨水が抜けるべきルートを塞いでしまうため、行き場を失った水は、その下に落ち、天井やサッシ廻りへ雨漏りしてしまう。
それを抑制するために、タスペーサーで、コロニアルを浮かせて排水を促している。

ここも割れている。
半ば寿命が近づいているのは確か。

しかし、コロニアル下部のルーフィングさえ、真面目に施工されていれば、こんな程度では雨は漏らない。まだ、もう少し時間は稼げます。

元施工業者さん、この納めは、可哀想でしょ。棟板金。

これは、別の機会に業者さんが上った際に、直した痕跡。コーキングか、コンクリートボンドで。

お客様には、まだもう少し大丈夫ですよ。でもそろそろなので、これくらいかかるので準備だけされておいた方が良いですよ。と。

ただ、この屋根を塗装して、何も言われなかった(報告)らしい。一般の方は先ず上ることのない2階の屋根だけに、割ってしまって、直したことを。お客様は信用していただけに、その点だけはガッカリされていました。

当社でも、そのようなことが無いように努めると同時に、壊したりした場合は、報告することにしています。そのために、業者さん、職人さんにも、怒らないから何かあれば報告するように、徹底していますが。私は基本的に、嘘が大嫌いなので、嘘を付く業者さんとは距離が一気に開く。
ジョージ・ワシントン大統領(George Washington)の桜の木の話ではないけれど、失敗したり、壊してしまったものを、正直に話して下さる勇気ある業者さんは、責めない。次への反省材料にはしてもらう。そして、起きたことは仕方ないので、リカバリーできる方法を何案か検討し、お客様に報告し、直し方の提案をして、選んでもらった手法で直す。という考え方です。