自然に優しい砂利敷き駐車場直し

作業の終わった、ごくごく普通の砂利敷き(山砕)の駐車場ですが、

工事前は右側に、もともとあった門柱の基礎が残っており、駐車しにくい。

砂利も少し減ってきている。

そして一番に困っていたのは、不特定多数の方が、ここで乗り降りされる際に、地中に埋設している岩の一角の凹凸が存在していたこと。

もしかすると、石材屋さんが、捨てるのが面倒で、ここに残置してしまったのかもしれない。(石は購入する時は物凄く高い。一方で捨てる際は物凄くお金を取られる)

先ずは、基礎のハツリだし。

バスが盛んに通る、交通量の多い道路沿いのため、カラーコーン、バーで、運転者に分かるようにしつつ、破片が自動車に飛び散らないようにベニヤで防護。

あ~良かった。上手く掘り出せました。

お隣さんとの境界杭も近くにあったため、万が一に、一緒に取れてしまった場合を考えて、その杭の逃げ墨を取っておいて(復元しやすいように)

コンクリート殻は、再使用するという点では良いですが、クルマが乗る箇所では劣化が早く、埃も経ちやすいので、トラックに積んできたのは山砕。

何が自然に優しいかといえば、コンクリートや浸透性でないアスファルトに比べて、雨水が圧倒的に地中に染み込む。ゲリラ豪雨が激しい時代だからこそ、土に水を少しでも返した方が良い(がけ崩れが起きる可能性のある地域では、極端な雨水の侵入は危険)ため。

さらに、高度経済成長期に京浜工業地帯とその周辺では、盛んに豊富な水を使う工場では、地下水を汲み上げすぎたため、地盤沈下し、今では海抜0m以下地区が多く存在。高潮・台風・ゲリラ豪雨・線状降水帯・津波が来た際には危険です。これを直すために、地下に水をどんどん入れ込めば良いかと思い調べてみたら、どうも一度下がった地盤は基本的に戻らないらしい。

つまり、地盤沈下する前に、少しでも雨水を浸透させれば良い。さらに素晴らしいのは、ここの建物は雨樋が付いていないため、基本的にこの土地に降った水は土中に還っている。

当都岡本店も、建築時に潰れ水路しか無かったためか、そのまま土中へ。今となっては、洪水を助長していないので何だか嬉しい。本社家屋も、浸透桝が2ヶ所。雨の日に何度か確認しましたが、オーバーフローして、側溝へ流れている状態を見たことがない。

ランマーで、しっかり転圧。

少し、雨粒が落ち始めていたので、心配でしたが間に合いました。

もう一方の駐車場のへこんだ箇所も山砕を敷いて、転圧。

クルマを仮にぶつけても、カスリ傷で済むようにラバーを取り付け。
(バックミラー越しに、黄色で後部を確認しやすい 注意喚起の意味も込めて)

トラロープで、区画線も設けて、

雨が本格的になってきた頃には、工事が完了し、お客様にも傘を差しながら、ご確認のご協力をいただきました。

ついでに、草むしりさせてもらい、お喜びいただきました。

さらに、帰り際、雨が強くなり、運が良いことに数か所の水溜まりを発見。
早速、奥の砂利を敷いて、均一化して、水溜まりがなくなりました。