『赤茶の棟板金、僅かだけど、来たぞ!』
『では、お客様にアポイントを取ってから、早速取り掛かりましょう』
直すための【もの】が、市場に無いために、お待たせしていた方々には、可哀想な状態でお待ちいただいている物件もありましたが、次々と、直せる箇所から原状回復している毎日です(現在進行形の物件と同時に)。
工事前は、棟板金(金属部)だけでなく、下地の貫板も、少々傷んでいました。
こちらも、キレイに直った棟板金。
左が、新たな貫板。右側が、これまで付いていた貫板。どうしても、時間の経過と同時に痩せ細ってしまいます。
それを克服すべき材もありますが、金額が嵩むため、新築では使われにくい。
コロニアル屋根では、棟板金の無い【差し棟】なる工法もありますが、やはり少々お高く、ローンをフルで組まれている方には、少々酷。木造・RC造・鉄骨造の新築を数百件と手掛けてきましたが、お客様のお財布の内情を知るがゆえに・・・皆様へはお勧めできない実情があります。
やはり、今ある建物を、身体に環境に優しく、木造であれば、時間の経過と比例して構造体の強度が高まる(硬くなる)習性等を逆活用して、修繕と簡単なリフォームで末永く住んでもらいたいものです。
強風で、接着剤が弱く、外れてしまった樋(排どよ)。
他の点検も兼ねながら、すぐに直しました。
一方で、今日もまた2件の台風被害の話。今回の台風24号は風が強かった。
さらに、お客様のことを考えて、火災保険(損害保険・共済・農協等も)で、このような被害に対応してくれる可能性を、お話しておりますが、素早い損保保険会社は対応が物凄く柔軟かつ素早い(不払いの汚名返上の良い機会なのか)の会社が多いなかで、10日経過して、やっと書類が届いて、数十万円の物件で、『鑑定士が行きますので、それまでお待ち下さい』と。
お客様は早く直したい。次の台風が怖い。しかし保険の許可が下りないと、工事も出来ない。
そうした中で、同じ組織でも支店が違うとまるで対応が違うことに気が付きます。ISOで言うところの『内部コミュニケーション』が、ゼロのように、まるで指揮系統が統一されていない。
2018年3月に、最高利益を更新した保険会社が多い中で、どうしたのだろうか。
CMも知名度も立派な組織なのに・・・。
歴史と伝統があるのに、合併などの荒波を受けていない組織に、このような弊害が多い。
歴史と伝統は買えないという事実があるだけに、逆に残念だし、アダにもなる。こういうことで、あっという間に整理されてしまうのでしょうね。会社・組織って。