NHK大河ドラマが、我々に与えてくれる影響は、物凄く高いものがあります。
文献・小説で読んで、想像逞しくイメージしていますが、やはり、ビジュアル面で観ると、そのイメージと違うところがありながらも、何となく掴みやすい。
これまでに、NHK大河ドラマでは、『坂の上の雲』を筆頭に、人物像が解りにくかった『平清盛』(かなり、酷評されていましたが、松山ケンイチは上手かった。逆にこれに乗っかって地域活性化をにらむ政治家がダサく思えた)、『天地人』、『篤姫』、『風林火山』、藤原経清を描いた『炎立つ』、『龍馬伝』、『山河燃ゆ』、『独眼竜政宗』、『おんな太閤記』、『草燃える』、『黄金の日々』は、大好きで、正座して見続けていましたが、今回の『西郷どん』は、幕末~明治の大人物でありながら、いまいちイメージがしにくかった【西郷隆盛公】を、林真理子の視点から、そして大河ドラマのスタッフ、主人公を演じる鈴木亮平さん、その他のキャスティングが素晴らしく、小説『飛ぶが如く』で、あの司馬遼太郎さんですら、大物すぎて捉え切れなかった感の強い、【西郷隆盛公】を、活き活きと表現してくれている。ドランクドラゴンの塚地、ハリセンボンの近藤春菜と、彼を支える
たまの脇役として、最高の演技を見せてくれている。(お笑い芸人の質の高さを感じます) 語り部の池中玄太、いや西田敏行(会津藩として、負ける側の福島県名誉県民)も素敵です。賢公島津斉彬公の【kagosxima】の文字と絡ませる所もいい。
思い返せば、『坂の上の雲』でも、日本海海戦の場面で、大物俳優の本木雅弘と渡哲也が演じる大事な場面を、ダンカン(たけし軍団)が、‟Z旗を降ろせ!”のシーンで、美味しいところをサラっていっていた。(我が家では、東郷平八郎公、秋山兄弟のファンながら、ダンカンは美味しいが、語り草)
良い原稿の下に、素晴らしい監督、スタッフ、そして、主役と脇役、さらにその脇役が、混然一体となった大河ドラマは、本当に面白いし、賞賛に値します。
NHK(日本放送協会)は、大河ドラマとプロジェクトX、NHK特集、新日本紀行、甲子園、Eテレ(かつての3チャンネル)のスタッフに救われていますね。半国営放送局として、肝心なNEWSも公平に流して下さい。(受信料、ずっと納めているから言えます・裁判事例でいえば、見ていない方は、支払う義務は無いのですが・・・言いたいことが言えるネットの世界では有名ですが、日本国の放送局とは思えない司会者の言動に、『犬HK』と揶揄され、戌年の私は、犬が大好きなだけに迷惑しています。そういう日本人とは思えない日本国を貶める方々には、ご引退願いたいです。うかうかしていると、某8チャンネルみたいになっちゃうかも。WEBを活用している日本人は見ない・買わない行動を粛々と行いますから。舐めない方が良いですよ)
『真田丸』は見なかった。真田幸村公と真田一族がミスキャスティングであり、序盤が暗かった。何処かに明るさを見出さないと、魅力が薄れるし、当時の英雄が廃れて見える。主役が、家康公の嫡男、徳川秀忠公の大軍を足止めして、関ヶ原に行かせなかった功が大きい方だけに残念です。
来年は、どうかな?
ワクワク
歴史舞台に現れにくい、佐賀の名君 鍋島閑叟(直正)公にも、スポットを当てて欲しいな。
高橋克彦氏の【竜の柩】も、世界を股に、時空を超えて面白いんだけどな。(日本書紀・古事記を絶対的歴史的教科書と考えている方々から、猛反発を食らうでしょうが。十数年先には参考文献になり下がります。暗示・真の歴史の暗号を入れ込んでありますが)