お客様は建設会社、下請け会社さんは元請けさんを、心配しだす頃かも

当社は、小さな修繕をメインに行っており、運転資金すら借り入れ無しに経営しており、職方さん(下請け会社)へも、その工種の仕事が終わり次第、請求書を提出してもらい、翌日には振込みしている状態を、創業から15ヶ月ほど、一度たりとも絶やすことなく続けておりますが・・・


今の建設業界は、少々供給過剰気味な点(プチバブル傾向)を、ずっとウォッチしておりますが、近頃、『建売り』に関しては、旭区周辺地域では、場所によりけりですが、売れ行きが鈍化傾向な兆候を感じております。

さらに、よく言われる、賃貸系の空室率が全体的に3割をとうに超えており・住宅の空き家率も、駅によほど近くなければ、だいぶその傾向が高くなってきているようです(足を使って歩いていると解ります)。


上記の傾向は、海外の株価下落、原油価格の暴落、その他突発的事項により、いつ破裂するか予測しにくい状況になってきました。

スーパーゼネコン・大手ハウスメーカーを除いて、地場の建設会社、一気に伸びたパワービルダーの最後の砦である、『建売り』 『収益型賃貸マンション・アパート』が、落ち込みだすと、怖い将来が読めてきます。25年近く、この業界で見続けてきた経験値から見ると、建売りに比重の高い建設会社、不動産屋さん、工務店は、案外あっという間に消えていったか、大規模な縮小。
2020年に開催予定の東京オリンピック景気が言われていますが、建設業界では、勝ち組と、負け組とで、ハッキリ別れてきました。(すべての会社が景気が良い訳ではない。何せ、日本はミニゼネコンも含めて建設会社が絶対的に多すぎる実態があります)

収益型が都市近郊地区で、鈍化すると、その建設会社はかなりの痛手。さらに、赤字の地方公共団体の入札に偏っている会社も、仕事が出て来なくなると、悲しいくらいに、廃業か消えてきた事実。将来性の少ない会社には、銀行も貸し出しという血液を止めざるを得ないので。

さらに、注文住宅の世界においても、よほど何かに特化していない限り、1,000万円も出せば、それなりの新築(注文住宅)が購入できる時代になってきたので、業者さんからの見積りの積み上げ(積算)方式で受注している建設会社には、かなり厳しい時期になっています。

リフォームで生きていくにも、リフォームが一巡してしまい、お客様の財布の紐が固くなりだし、大型のリフォームも少なくなりつつある現在、社員を養うために絶対的な売り上げが必要なため、無理をされている会社も見受けられてきました。つまり、純利益が薄くても、回さないと血液が止まってしまうので、自転車状態のところも出始めていると読んでいます。


かつて、悪名高き富士ハウスに、内実を分からずに転職してしまいましたが、内部で仕事を覚えていく中で、『この会社はヤバイ。お客様に迷惑を掛けられない』と、察知し、潰れる数年前に、たった3ヶ月で、退職しました。潰れた際は、契約金を全額、或いは多く支払ってくれれば、300万円の値引きと、おかしい数字を提示していたらしいですが、結果、先に支払ってしまったお客様は、まんまとドロンされてしまいました。

職人さん(下請け会社)も、元請けの経営内情を真剣に見定めないとならない。
支払いが早い所で、20日、遅い所では90日。さらに会社によっては、物件が売れてから支払うというスタイル。
危険を察知したら、早い段階で他社に先んじて、回収作業をしなければ、共倒れ(連鎖)も。

かつて在籍させてもらった会社で、準大手の仕事をして、たまたま運良く少ない金額でしたが、準大手ゼネコンが飛んだ際に、民事再生法の手続きに入るために下請けが集められ、施工した代金に対して笑ってしまうほどの雀の涙程度の支払いで、シャンシャンと、その会は終わりましたが、数百人集まっている下請け会社の経営陣の誰一人として、文句を言わなかった。言ったところでどうにもならないから。そこに出席していた私は、民事再生法の手続きに異議申し立てをしようかと考えましたが、詰んだ状態では、どうにもならない茶番劇だと諦めました。

逝く時は、あっという間です。
少し前に、旭区でも張り紙をされている中堅会社がありました。

発注側のお客様、受注側の下請けさんと、既に淘汰のレースは始まっていますので、お気を付け下さい。本当に、お金、戻ってきませんから。(余計なお世話ですが)