シロアリさんが、土台・柱などの構造体を食べてしまう前に、防蟻工事。
案外と大きい体格の方ながら、ガンとホースを持って、するすると入っていきました。
床下で、『新体操』をしているかのような体勢。
「やっぱり、身体が柔らかくないと、このような床下は潜れないね!」
『そうですね。柔軟性はこの仕事では重要です』
「じゃあ、私じゃこの仕事はデキないや。ところで、聞いた話ではあまりにも狭い人通口を通る際は、肩の関節を抜くときもあると聞きましたが」
『そうですね。仕方ない時は、それも行いますよ』ですって!
凄い!
流石に、今回の人通口は小さすぎて、和室の畳を上げて、入られましたが。
あまり、無理をしないでね。
この業者さん方は、適正価格で、真面目に施工してくれます。
私が心配な箇所を、先んじて、『小川名さん、ここはこの施工法で良いですか?』
答えはありながらも、一応、お客様に確認した上で、部位ごとに作業手法を変えていきます。
何よりも、シロアリさんが住みつかないように、予測できる箇所は、すべてしらみつぶしして作業していきます。
何だかんだで、1時過ぎまで格闘してくれました。
お客様も、『本当に追加請求無しでいいんですか?』
「はい、最初の見積り通りです」
あとで、業者さんにプラスαを支払っているかどうかは、話しません。
お客様からの信用も、職人さん方の労力に対しての気遣いも、どちらも大切に考えています。