愛すべくNISSANのMelancholy

NISSANのゴーン会長が内部告発により、逮捕され、フランス共和国(République française)が筆頭株主のルノー(Renault)社との間で、世界的な話題になっていますが、


かつては、DATSUN、そしてスカイラインで有名なプリンス社、サニーの元のコニー(名機A型エンジン)の愛知機械工業と、吸収合併しながらも、トヨタ自動車にどんどん引き離されていき、会社存亡の危機に陥った際は、本当に悲しかった。ルノーに助けられて再建しながらも、どちらの会社も業績的に振るわないなか、今回の騒動。


カルロス・ゴーン氏の手当ての金額にも驚かされましたが、改めて、日産自動車㈱自体の内部での一体化がなされていない事実が見えてきて、非常に残念に思います。

私が峠を走っている頃は、日産に手頃で楽しく走れる自動車が無かったため、トヨタセリカ(RA63〈最後のトヨタの良心と呼ばれているYAMAHA製18R-Gエンジン・ダルマのものに載せ替え〉 AA63〈名機と呼ばれている?4A-G〉)を3台乗り継ぎ、楽しませてもらっていましたが(当時はAE86・FC3S全盛期)、いつになったら、間違えて、傑作品を出すのかと待ち望んでずっと待ち望んでいました。手は届きませんでしたが、R32スカイラインは、その中の数少ない名車。やっと、先進技術の日産が戻ってきた!と、感動していました。FJ20DEの4発のスカイラインRSも乗ってみましたが、エンジンは中空ナトリウムバルブも相まって、ノーマルでもオーバーラップ気味で気持ちよかったが、ボディーとのバランスがチグハグで、アンダーステア、テールスライドの大きさ、無用に長いボディのためネジれ、さらに折角の素性の良い4気筒(アイドリング時はバラバラと安定しないながらも、パワーバンドでの力強さ・エンジン本体の軽さ)の良さが生かし切れていない残念な車だった。(PB310サニーは素材としては、素晴らしい車でした。TSレースで実証されている)


今回の騒動で、お客様とも話し、同感していましたが、まだ日産自動車内部で、それぞれの組織における一元化がなされていないのかと・・・。
興味がある車は、NOTEくらい。
お客様は、よく見ている。
仮に、NISSANとして残れたとしても(そうあって欲しい)、そこの抜本的改革が、できるのか?
潜在能力の高かったSUBARUを傘下に収めつつも、活かしきれず、トヨタグループへ。日産ディーゼルも。現在、傘下の三菱自動車ならではの技術力・ブランド力も、やはり活かしきれていない。勿体なすぎる。

NISSANファンに変わりはないながらも、ルノーと揉めて、社内でも一体化(一枚岩)していないとしたら、寂しい末路になりかねない。
時には同族企業のように扱われるトヨタ自動車は、常に先行きの心配を危惧して、状況により、新たな道をトップダウンで遂行するのに長けている。現豊田社長の謝罪会見も立派だった。一方、労働組合との不和も日産の落ち込みに拍車を掛けた。

横浜発企業が、銀座から横浜に戻ってきただけでも嬉しかったのに、このままでは心配。潜在能力が極めて高いだけに・・・。WRCだって、彼等なら勝てる車を作れるはず。
【やるじゃん、日産】の本気を、心から見たい一ファンより。