昨日、解体屋さんから悲しいお知らせをいただきました。
12月から、世界情勢から切り離せない、今の日本。それに伴い、12月から、建築に係わる処分費がおよそ2倍になるだろうと。
11月も、すでに値上がりしたそうですが、それを一気に上回る値上げ。
来年以降、どうなるか、解体業者さんでも不明なようです。
一番、打撃を受けるのは、建て替えして、新築の建物を建てるお客様と、注文住宅系の建設会社・工務店・ハウスメーカー。建物に対する【既存の建物の解体費】の比率が、年々上がってきておりましたが、今回でさらなる追い打ちです。
⇒ こうして振り返ると、かつての日本建築は、瓦を除いて、木材・土・紙・竹・ワラ・い草・萱(カヤ)・鉄などで出来上がっていましたが、放っておいても土に還るし、解体しても、それらのものを納屋などに、使っており、捨てるものが、極めて少なかった点において、極めて優秀な建築物だったと考えます。
今あるものは、仕方ないので、建て替えるという発想から、延命する(最低限のメンテナンス費用で)ことを、推し進めるべきだと痛感致します。
建替えざるを得ない場合は、次は土に還る素材を極力多く使いたいものですね。
写真は、解体で大活躍されるHIABの解体マシーン(母体がカーゴテック・フィンランド。ヒアブはスウェーデンが大元)シブい黒で、大活躍します。
ニブラというカブトムシのようなアタッチメントで、強力な力で、挟み込んでは、倒す。切断する様は、圧巻です。建て主様からすると、愛着のある家が、いとも簡単に壊されていまう悲しいシーンでもあります。
当社のような建設会社と、解体業との関係は、以前は建設業の下請け的存在だった解体業は、もうすでに始まっていますが、解体業は、建設業と、別の部類。つまり、同格の扱いとなってきています。
建替え等で解体工事も、私達 建設会社が頭を取ると、建設リサイクル法に則っておこなうので、非常に無駄な書類の行き来、作成費と、お客様の負担が必要以上に大きくなります。
一方で、建設会社に一括で依頼した方がラクだし、建て替え時に一番多いクレームは解体時なので、来て下さる解体屋さんによって、そこにずっと住み続けるなかで、近所との不和も起こっているのも現実問題としてあります。
よって、当社(小川名建設)では、1棟以上の解体に関しては、近隣に対して、極めて慎重に、それでいて、お安い会社をスルーでご紹介することにしています。
解体においても、少しでも【利益】を上げたいというのが、建設会社の本音でしょうが、そろそろそのスタイルは、古いものとなってきています。お客様の財布を全開にさせて、中身をえぐり取るような感じがしてなりません。