よくお客様と話に持ち上がるのは、消費税増税の話。
多くの声が、『今、上げたら、消費がガタ落ちになるな』と。
(写真と、今回のコメントは関係ありません)
閣議決定・法令化されていても、新たに【消費税再々延期の法律】を作って、上書きしてしまえば、実際の法令施行とはならない。
私自身も、以前から増税は危険と考えていましたが、近頃の好ましい材料に乏しい世界情勢・世界経済・選挙を控えた政治的駆け引きにおいて、やはり今回の増税は見送るだろうと。
選挙において、各野党と、巧みな戦術家の小池百合子都知事が追いつけないほどに、戦略的に出し抜いて『勝ち』をおさめた、安倍政権(ブレーンの情勢読みと、智略に脱帽)ゆえに、大いに有り得ると考えます。戦術だけでは、アドバンテージを活かした戦略には勝てない。(政治の世界は、武器を使用しない戦争だと考えます。孫子が言われるように、戦争をしないのが一番)
建設の立場から、利己的に考えれば、増税前景気に乗れるという思惑もあるでしょうが、『増税前に!』の思いから、リフォームをしたいという有難いお話もいただいておりますが、一方で、心配なのは、絶対的な職人さん不足・管理者不足による、ダラダラで質の低い施工。
そして、既に始まっていますが、消費税増税前のいつもの工事景気への便乗・増税後の落ち込み前の収穫を予測してか、建材・建築に係わる諸費用の値上がりが、激化してきています。
解体後の処分費に関しては、昨年末に一気に値上がり、今年の元旦に値上がり、今月後半に値上げの話があります。
高度経済成長期ならいざ知らず、実感を伴わない中での増税により、一番困るのはお客様。
増税が確実で無い現在、消費者の財布の紐を緩めるかのように、『増税前に、工事(リフォーム)しましょう!』とは、言えない現実があります。増税されなかった際に、お客様に会わす顔がなくなるので。
今年2019年4月には、ハッキリするでしょうから、それからでも良いかも知れない。
しかし、増税が予定通りされた際は、9月まで、恐ろしいほどに我々は忙しくなるでしょうが。
消費税増税の再々延期、二度あることは三度ある。
さて、当たるか?