屋根の棟瓦が、飛んでしまい、雪止めに引っ掛かっていたことに気が付いたのはつい最近。
商品は、1970年から一世を風靡し、平成25年10月に販売を終了したセキスイかわらU(現積水屋根システム株式会社)。
落ちかけていた棟瓦は、壊れておらず、そのまま復旧して、連られて外れかけていた棟瓦も復旧し、飛ばないようにコーキング。
あっ、忘れてた。
瓦屋さん、ヘルメット被り忘れてるじゃん。
棟部で、隙間があいている箇所をコーキング(風が吹き込んで飛ばされないように)。
平瓦もついでに、直して、
屋根すべてを廻ってもらい、怪しい箇所はコーキングして、瓦棒葺きのトタン屋根もチェック。
私が登っていないのには、理由があります。
瓦屋さんが65㎏に対して、私が90㎏前後、25㎏差でも、このかわらUを、破壊してしまう可能性が高いためです。
棟瓦の下地から、平瓦の破片が出てきました。
お客様が、庭裏で、破片を発見したそうですが、これが原因のようです。(おそらくは、施工時に残りの破片を、ふくらみを持った棟瓦の中に隠していたんでしょうね(処分費を下げる目的で)。
旭区の施工は、こんなの多いな。
我が家の庭にも、他から持ち込まれた残材が、10袋あった(ガラ袋で)。
皆さん、覚えていますか?
セキスイの屋根診断士の宣伝がたくさんされていたのを。一緒にかわらUも。
高価格なのに、非常によく売れました。
なぜなら、緩い勾配の屋根でも使用が可能で、地震時に本瓦よりも軽いため、建物が揺さぶられにくく、雨音が小さく、断熱性もあり、まっ平に近いスレート屋根よりも形状に起伏があり、高級感が少しあったし、CMの力が大きかったからでしょう。
一方で、その後は、クレーム対応で、散々苦労させられました。かわらUには。
ヒビ。割れ。本体自体の劣化。色の剥離。
セキスイも、初期には対応してくれましたが、後半には相手をしてくれるどころか、お客様に私を飛び越えて、新商品の営業をしてくれる始末。
正直、セキスイのかわらUを憎みました。(今も絶賛、大嫌いなので、同じ轍を踏まないために、セキスイの屋根材は、生涯、選定しません。彼らのモラルの無さに呆れ果てています。真面目な建築屋は)
しかし、一方で、この商品にも、製造時期、ロットにより、大きな差があり、当たり外れがありました。
そうした中で、こちらの部材は、【当たり】品で、傷みが少なかった。
お客様に、『半永久』と謡って売られた上司の言葉(それ自体、どうかしている・建材で半永久ななものなど見たことが無い・形あるものは・・・)を信じた、お客様に、どのように説明したら良いのか心配だったため、本日は一安心でした。