木造軸組み・軽量鉄骨造の外壁面の、壁内部の断熱材が、手間の掛かるグラスウールではなく、発砲ウレタン(防火性能が低く、施工がラク)だった というNEWSの際は、『ひどいな』と、他人事ではなく思いましたが、まだ埃が出ると思っていたら、
現場から帰ってきて、流れているTBSテレビのビビッドで、かなり深刻な言葉【界壁が無い】が聞こえ、見入ってしまった。(これから、次の現場に行かなければならないのに・・・)
天井裏部の【界壁】に関して、わかりやすく説明されていた。
共同住宅において、各戸を区切る壁は、赤色のように、【界壁】で、シッカリと間仕切り(縁切り)、仮に火事が出た際に、隣の所帯に類焼しにくいように法律で、厳しく規定されているもの。
実際の施工は、このように、お客様がほぼ見ることの無い天井裏に、界壁が無かったらしい。
これは、ヤバイを通り越して、罪です。
2階左側が発火元だった場合に、すぐに天井裏に火がのぼり、そのまま、横に火が移り、その階は、すぐに全滅する極めて怖い現実。
横浜市はこういう点が、建築局・消防局とで、2重に厳しい地方自治体で有名ですが、少し前に横浜市の旭消防署で、完成検査を受けていたら厳しいこと厳しいこと。その方はかなり厳しくて有名な方と、我々建築屋では有名ですが、こういう方が皆様のためには重要なんです。皆の為には、建築屋に嫌われようと。
文系の大学を卒業して、この業界で営業を始めた際は、このような事を知らなかったが、建築士等の勉強をしだしたら、怖くなってきた。
かなり昔に、スーパーゼネコンさんに勤務経歴のあるお客様の物件施工中に、界壁内部の納め方(気密性を保たないと火が移る)を、厳しくチェックやり直しの指示が入ったことを、今でも感謝しております。
何せ、人命にかかわる大きな問題ですから。