母のいる老健施設では、もう、雛祭り

昭和では当たり前だった7段飾りのお雛様。

二人並んですまし顔 です。

3月3日の桃の節句には、まだ早いですが、ここでは、バレンタインデイよりも、【昭和】色がメインのようです。入所している方々が昭和世代ですから。

吊るし雛が、今年は新たに彩りを増しています。

皆、ここの老健施設に入所中の方々によるものです。

綺麗なものですね。

皆、手作りです。

気丈だった母上は、前頭側頭型認知症(ピック病)のため、横浜西部病院聖マリアンナ大学病院の先生の診断により、自宅で療養することは難しいからと、だましだまし、この施設に入ってもらいましたが、今では、

【ここが好きだから、帰りたくない。追い出されると困る!】と、相変わらず、将軍様ぶり健在です。


ピック病は、
・他人に配慮することが出来なくなり、まわりの状況に係わらず、自分が思った通りに行動してしまう。
EX.交通ルールを無視して、赤信号を通過してしまう。お店のものを断りなく持ってきてしまう等。
・こだわりが強くなったり、毎日決まった時間に、決まったことをする。

我が母上は、
・転んで手術するほどの骨折したことがありましたが、痛みを感じなかった。(2ヶ所)
・我慢ができなくなり、家を飛び出し、目的の場所に、時間関係無しに行ってしまう。
・自動車でぶつけて(軽く)いるのに、自分がぶつけられた側だと言い張って止まなかった。
・連れ合い(わが父)が亡くなる前から、万が一時に備えの保険を、すべて姉名義にしてしまったのは良いとして、自分自身の老後のお金一切も姉に受け渡してしまったため、年子の私は、お姉様には一切意見したことが無かったですが、『姉貴、わざとではないにしろ、それはオフクロが可哀想だろう!』と、母上の前で叱ったところ、ずっと、そのことに執着して、機嫌の良い(忘れている)時にしか会えない。

世間では、『老々介護』『介護する側の負担』が問題になっていますが、症状はそれぞれ違いながらも、苦労されている方々は多い。

そうした中で、この老健施設さんには、感謝しても感謝しきれない。
横浜市旭区は、たまたま土地が多いため、昔から【老健施設】【特別養護老人ホーム】【支援施設】等が非常に多い。(建築基準法上、調整区域でも、このような施設・病院等は例外的に、建築可能なため)

そうした中で、要介護4までなった父は、上白根の【特別養護老人ホーム】で、大変お世話になり、母上は、下川井の【老健施設】で。どことは書けませんが、どちらも素晴らしいスタッフに恵まれ、心より感謝している次第です。

子供に少しづつ帰っていく、母。二俣川の農家の娘として、貧乏暮らしをしたようですが(今の二俣川の土地持ちのイメージでは、考えられないでしょうが)、立派な雛飾りが無かったでしょうから、嬉しくて仕方ないでしょうね。元気に長生きして下さい。