伊東市の東海館は、時間を経て、より輝いている

伊豆半島、伊東市の【東海館】

写真を整理していたら、数年前のものがでてきた。

昭和3年に建築された建物。

日本の建築的伝統と、【洋】を取り入れた、上手く融合された美しい建造物。

その傍の伊藤大川に架かる橋も、かつての温泉街としての繁栄の名残りを感じさせる、流暢でいて、何か物悲しい景色も味わい深い。

入口唐破風の下の、鶴を模したと思わしき彫刻も素晴らしい。

唐草風の『持ち送り・補強材』も、抜かりなくデザインされている。

豪勢な板壁。

【美】を優先して建築設計されている。
これに携わった職人さんは、腕の振るいどころで、生涯、語り草になっていたことでしょう。

木像建築なのに大きい。

さらには、木造建築だからこそ出来る味わいと、芸の細かさが見て取れます。

稲と雀の彫刻か?

この当時でも、作物の豊作を願うかのような彫刻。こういう気持ちって、現代では忘れかけていますが、大切なことですね。

『いいちこ』や『二階堂』のCMに出て来そう。伊東市の旧市街はそういう土地です。

何か、太陽の光が、神奈川県とは違う感じがします。特に、伊豆の国は、各地によって、その強さ・柔らかさが違う。

白鷺も、我が帷子川よりも、絵になる。

さりげなく街にある【伊東観光番・いとうかんこうばん】

かつての交番だったのでしょうが、洋を取り入れた美しい造詣。

それにしても、空が蒼い。

また、行こうっ。