『近所で工事をしている者ですけど、お宅の瓦飛びそうですよ』
そういう飛び込み業者が多く、実際に確認してみると、本当に直さなければならないのは、1割程度。残り9割は大げさにアピールして、逆に住まわれている方の心配を煽る行為が多い。
だからといって、可能性がある以上、観てあげたい。
やはり、2階の屋根に登ると、少々怖いけれど、景色がいいですね。
そうじゃなくて、棟(頂上部)が、確かに少しずれている。縛っている銅線も切れている箇所が。
上からみると、わかりやすい。
緑色(緑青の色)の銅線が、両脇は大丈夫ながら、この2本は切れてしまっていた。
釘打ちもできる丸棟瓦ながら、打ち込んでいない。
50年近く、よく頑張った方だとは思います。
しかし、触ると、かろうじて乗っかっている感じ。さらに、内部の土が、サラサラ流れ出てくる。
棟瓦を取ると、こんな感じで土が流れて、痩せているのがわかります。
こっちもだ。
のし瓦もずれていたので、とりあえず直して、
屋根のはじっこ部(ケラバ瓦)も、ずれて、下からのあかりが漏れている。当然、直せる範囲は、組み直して、
1階鬼瓦内側の漆喰もだいぶ抜けている。
平瓦も割れている箇所がありましたが、これ自体で、すぐに雨漏りに直結する訳ではない。
写真をみてもらいながらお客様に説明し、最低限で直す方向に。
(万が一、飛んで、誰かを怪我させたら申し訳ないと、仰られていました)
屋根からは、鶴ヶ峰南口に建つランドマーク、ココロット鶴ヶ峰のある、再開発ビル【クリオレジダンスタワー横濱鶴ヶ峰】も、すぐ近くに見えました。