外壁サイディングで、気を付ける点

塗装前に前の塗装・サイディング自体がボロボロになっている状態。(雨水がまわっているため)

サイディングのボーダー幕板も。軒裏にも雨水がまわった痕。

今回は、外壁上下で色柄の違うサイディングを塗装するにあたり、高圧洗浄時に水のまわり方を調査し、

その結果怪しい箇所を、プライマー(接着剤)を入れて、コーキング処理。

こちらでは、サッシ廻りも怪しいので、コーキング打替え。

雨仕舞い(雨漏り対策処理)をコーキングに頼るのは、建築屋としてはある意味、恥ずかしい行為。

しかし、元施工が、サイディングを貼る際に、サイディングの施工要領は当然のことながら、一番重要な下地の透湿防水シートの施工方法を間違うと、その後、どうにも手が付けられず、結果、コーキングに頼らざるを得ない。

そのコーキングにしても、素材との相性、塗料との相性があり、プライマーにも外壁材との相性、コーキング材との相性が、幾通りもある。本当に驚くほど、材料の選定には気を使います。

一般的に、これまで20社近い塗装屋さんと、それらの話をしても、なかなか理解してもらなかった。管理側が、勉強不足だと、建物のトータルバランスを考えた材料、使用方法を【知らない】ケースが多いはず。新しい材料を初めて使用する際には、真剣に検討しなければならない点です。

さらに、ここでは書きませんが、コーキングの手法にも気を付けなければなりません。

そうした点において、近頃、とあるスーパーゼネコンの方の建物で話をしていますが、彼らが先ずしているのは、基本に忠実である点。さらには、それぞれの材料の施工要領書を読み解く点。
その姿勢から、古くから安定してスマートなスーパーゼネコンさんの底力は、凄いと、本気で思います。

彼らに、大きな建築物の仕事が集まるのは、ある意味、当然なのかも知れない。
自分の仕事に妥協を許さない姿勢には、頭が下がります。見習わなければ。