殿墓前の復旧工事

樫の木の根が、土留めのブロックを割りながら、倒れそうな状態でしたが、伐根を終え、鉄筋を入れながらブロックを原状回復できました。

重量ブロックを積み替えた箇所は、まだ白っぽいですが、やがて月日の流れで、同化していくものと思います。

以前は単独で建っていただけの前面道路上部は、両脇のブロックと緊結し、万が一にも倒れにくいように。

土を戻しましたが、今はほぐれた土で、まだ閉め固まっていませんが、そのうちに沈下して、土圧(土の圧力)で、ブロック土留めに掛かる負担は減ります。

根が大きくならず、管理しやすい さつき、ツツジ等の低木を植えられる予定です。

欠けていた大谷石の階段も、直しておきました。

大変ご協力いただいた境界杭。

よく工事中に落下してしまい、元に戻すのに苦労するケースを見かけますが、

今回は、工事前に、逃げ墨を打っておいたので、1㎜のずれも無く、復元できました。
同時に、今後ずれないように、コンクリートで杭の根本、際はモルタルで固めておきました。

累代のご先祖様方が眠られている殿墓に鎮座する、命ある木を伐根させていただき、申し訳ない想いと、工事で怪我人が出なかったことを、感謝する次第です。