鶴ヶ峰の老舗 伊勢屋京染店様。
和服・着物を販売、丈直し、近頃はレンタルもされて、多くのファンがいらっしゃいます。
女将様は、【商売】を超えて、皆様が団らんできるスペースを作りたいと。
(ご自分で工夫されて、桐ダンスの端切れ、クッション等を敷かれ、ゴザを敷かれて、既に皆様が集まられていましたが)
先んじて、加工場でシャクリを入れておいた部材。
驚くでしょうが、ゴムの木です。
こういう場所にはタモ材が一般的ですが、より丈夫で重たいゴムの木を使用しました。
先ずは、まわりを囲う作業。
砥石に用意してもらった無垢材を、現場でどのように使うかを大工さんと検討中。
(工事前は、一般のフローリングで考えていましたが、ゴザを敷くこともあるとお聞きしたので、それでは滑って危ないと考え、急遽、天然無垢材に変更。値段はそのままで)
固定する箇所は、床下地がコンクリートのため、コンクリビスで何か所も止めて、
根太は井桁に組み、
無垢材を貼る前に、合板で下地作成。
唐松の無垢材の性質を見ながら、張り進めていきます。
張り終えましたが、框下部の空間を活用すべく、検討し、
裏面に金物を4つ付けたものを、隠し板とするため、
メス側に、受け金物を付けて、
右側はモルタルに塗装されていますが、左側は木製で、指を入れて外すと物入れ。
指を入れる手掛け部も黒く塗り、
こんな感じで、団らんスペース完成。
後日、照明器具の直しと、別の箇所の塗装のために伺いましたが、
女将は既に箪笥の位置を変え、綺麗な和装を先ずは展示されていました。
そのうちに、床が飴色になっていくのを楽しみにして、また伺います。