『防水が心配だから見て欲しい』と。
伺ってみると、防水して間もない状況。
凄いでしょ! これ、すべて自分で防水作業されたらしいです。
床から立ち上がっている鉄製手摺りが、倒れるんじゃないかとも・・・。
大丈夫。しっかりと固定してあり、立上り部まで防水を丹念に塗り込んであります。膜厚が厚い。
平らなバルコニーのため、端部(端っこ)の納まりは極めて重要。
しかし、そこもまるで問題ありませんでした。
『それでは、何もしなくていいのかね!他の建築屋さんは薦めてくるけど』
「大丈夫ですよ。だって、今現在、雨漏りしてないんでしょ」
『そりゃあ、してないさ』
「では、なおのこと、問題ないでしょ。これ以上防水して、逆に雨水が回り込むことだってあり得ます。変なはなし、漏ってからでも大丈夫ですよ」
『あ~、そりゃ良かった。言われてから心配になっちゃって。呼び出してしまって申し訳ない』
「いや~、逆に良いものを見せていただきました。心配されていた京壁も大丈夫です。今後は数年後にこんなことが起こり得るから、その際はご連絡下さい」