10年以上も経つと、低木のツツジも幹が太くなり、選定・刈り込みも、剪定ばさみでは歯が立たなくなります。
そこで、成長が遅く、選定のしやすい【さつき】に植え替えさせて頂きました。
掘り起こす際に、土で周囲が汚れないように、ブルーシートで養生。
掘り進めていくなか、アルバイトの次男がスコップで彫っていると・・・、
【おお~、スゲー】
スコップの柄が、気持ちよく折れました。
逆に、ツツジの根の頑強さに驚きました。
右が、折れたスコップ。
左が、すぐに都岡本店から持ってきたオール金属製スコップ。
途中に出くわした、雨水枡。
これもタイミングが良いことに、すでに、ツツジの根が押し上げて、頭が取れかかっていました。(早速、直しておきました)
すべてのツツジを掘り上げました。
大きくなりにくく、手入れのしやすい【さつき】を、棒で突きながら、水を注入し、植え替え完了。
これで、終わりではなく、あとの根付きの状況確認と、その後の選定作業があります。
(将来の塗装替えのために、足場を建てやすい位置に植えさせていただきました)
一時的に、当社に、仮置きしたツツジ。
根も含めて、とても、重量・ボリュームがありました。
これまで、お疲れさまでした。
ちなみに、亡き父が大好きだった【さつき】。
私が物心ついた頃から、皐月の植え替え、曲げ、水やりと、ずっと手伝ってきましたが、今は都岡本店に、地植えにしてその意志を継いでいます。
最後に残った1鉢は、既にほぼ枯れていましたが、当社へ持ち帰り地植えし、3年ほどしたら、ご覧のように下の方は息を吹き返し、オヤジ好みの花が咲きました。紅の花はすでに落ちてしまいましたが、一つのさつきに、紅白の交じった大柄の花が大好きだったので、大変嬉しく思っております。
(私は、あまり品種の名前を覚えられないのですが、昔から凛とした《日光》が大好きでした。思い返せば、オヤジが喜ぶ顔を見たくて、さつきの聖地、栃木県鹿沼市まで行き、大きく形の良い皐月を購入するするためだけに、車で走ったことを想い出しました。・・・ちなみに、オヤジは凄いことに、あまり表情を変えませんでした。しかし、心の奥底で密かに喜んでいただろうとは察しましたが)