突板フローリング(かつての床材は、無垢か、ある程度の厚みを持たせた無垢材をベニヤに張り付けた突板:つきいたが多かった)も、経年劣化により、床がブカブカと。
そこで、昨日から重ね張りです。
3分の1ほど、床に乗っている下駄箱(住宅建築のお手本みたいなもの)を移動しないと施工が出来ないので、
移動してみたところ、
写真左隅に、下駄箱が乗っかっていましたが、ご覧のように、かなり色白。
(これは、元々がほぼ、この色だったことを示します。長年の間に、紫外線等の影響で、良い意味で他の箇所は、飴色(あめいろ)に変化しています(木材自体が製材後も生きている証でもあります)。
今回は、このリフォーム框(後付け上がり框とも)という既製品を使っていきます。
裏面は、接着のための補助的役割の両面テープが。
既存の上がり框が、豪勢なケヤキ製で勿体なさは感じるのですが、重ね張りする以上仕方ないので、施工側も諦めが肝心。
薄ベニヤで、框形状の【型】を作って、繊細に入り組んだ形状をリフォーム框で演出します。
ピッタリ隙間なく作りたい大工さんは、よく研いだノミで、仮あてしては、削り、仮あてしては削りを数度繰り返します。(ここに昔気質の職人さんの意地を感じます)
手入れの行き届いた【ノミ】の切れ味が悪くなった時のために、外出用の【砥石】を携行。
これは、私も欲しいのですが、天然の砥石で、刃先がとても鋭くピカピカに仕上がります。普通は、ようかんのように直方体の【人造砥石】が主流です。
※直方体の天然砥石は、極めて高価ですが、存在します。
半日近くで、ようやく上がり框が完成。
(斜めなのと、両サイドの納めが複雑だったため)
もともとの上がり框のように、一寸の隙もありません。
左側も。
このあと、床の重ね張りが進んで行きます。
しかし、最初の【納め】が肝心なので、少し時間を要します。
②につづく・・・。