サイディング面を塗装する際に、経年劣化で、表面が剥離していたり、破損している(特に一世風靡した釘打ちサイディング)箇所が、多く見られます。
この個所も、劣化していたため、パテ処理をしつつ、目柄を既存のものに合わせて製作していきます。
(まるで、遺跡の復元作業ののように丁重に。この作業が、塗装後の仕上がりを大きく左右するため)
これは台形出窓の屋根。
おそらく、じっくり観ることが出来ないだろうこの部分は、鉄板を下地にしているため、サビが進行しやすい。
よって、ケレン(研磨)した上で、錆止め塗料を塗っていきます。
玄関上部の屋根は、このように立ちあがって、笠木処理(陸屋根)されていたため、ここも、パテを盛りつつ、研磨して、細微止め、そしてビニールで養生(他の箇所を塗るに当たり、別の塗料がそこに付着しないように)。
しつこい汚れは、シンナー、トルエン等で、丁寧に拭き取りながら、
重ね張りしたばかりの屋根も汚さないように、職人さんが滑りにくい養生シートで養生。
新設した屋根のケラバ部も養生します。
窓廻りもしっかりと養生。
こちらの現場では、窓の養生期間を減らすために、1階と2階の外壁色が運よく違ったため、2階からまずは仕上げて、養生を剥がし、1階で同じ作業をして、窓を開けられる時間を短縮。
2階ベランダも、床、窓サッシ、アルミ手摺、水切りと、『これでもか』というほどに養生作業。
エアコンも、冷媒管を折らないように、丁重に移動して、その裏面の外壁・水切りもちゃんと塗れるように。
重ね張りした1階下屋(下屋根)も、塗料が付着しないように、養生していきます。
何せ、塗装工事の【仕上がり】【長持ちさ】は、適正で地道な下地処理と、まめな養生であらかた決まってきます。
(当社の価格は適正価格より少し安いですが、安すぎる塗装替えでは、こういう箇所に力を入れているかどうかは分かりません)