横浜市などの地方自治体が引き取ってくれない、【位置指定道路】【専用通路】。
今後、問題になるでしょうが、『誰が』維持管理していくか?
ここも、多くの住民と、店舗で賑わう道路。
何度も、直してきていますが、かなり限界の状態に。
このマンホール付近は、かなりガタガタ。
この穴ボコでは、車のハンドルが取られるだけでなく、自転車や歩行者も、ややもすると転倒しそうな勢い。
そこで、一番奥で、賃貸住宅・店舗を所有されている方が、手を挙げられました。
既に何度もアスファルトを局所的に直されているようで、そのままアスファルト(合材)を穴に入れ込んでも、すぐに剥がれてしまうので、先ずは周囲のアスファルト剥がしから。
道路は沈下しても、マンホール付近は下地がしっかりしていて、レベルが下がりにいくため、そことの取合いを考えて、ハツリ作業。
(面倒でも一手間を惜しみません)
周囲の下がっているアスファルト部に、砂利を敷いて、転圧作業。(ホコリにならないように、水まきしながら)
そこへ、シートを被せて、出荷時以上に高温になっているアスファルト登場。
1トンでも良かったのですが、折角のなの2トン発注。
少しでも力になれればと、一緒にアスファルトおろし。
穴ぼこの空いている箇所に、アスファルトを敷きならし。
トンボで、勾配を気にしながら。
ランマーで、少しづつ転圧。
転圧されていく様は、見ていても気持ちよい。
私は熱いアスファルトの荷下ろし作業。
やりだすと、止まらなくなるほど面白い。
気がつけば、他の穴ぼこも埋めて、転圧している。
2トン発注したため、まだ余りがあるので、重ねていたら、穴同士が繋がってきた。こうすると、より、剥離しにくくなる。
トラックキャビン側のアスファルトを移動していたら、ダンプを上げて、後ろ側にずらしてくれました。
さらに、広がる新たなアスファルト。
歴史好きな私には、領土拡大運動の真っ最中のようで、楽しくて仕方ない。
職長さんが、『ここ、水溜まるでしょ』
「さすが!ここ大雨になると、水溜まりになって、皆よけて通っているんですよ」
『幸い、ここを嵩上げしても、すぐ横に側溝があるから、問題ないし』
「ありがたや~」
以前に、この奥に住んでいたので、この作業の意義がよく理解できます。
言われるまで、気がつかないのは【灯台もと暗し】ですね。
近所の方が通るたびに、「助かるわ~」と、声を掛けられ、職長さんに改めて感謝です。
ある程度目処がつき、他の現場へ行っている間に、新規アスファルト周辺が剥離しないように、仕上げてくれていました。
こうして、比較するとかなりデコボコが少なくなりました。
数日後、気にして見ていると、不思議と【通行者】が増えているんです。
道路の善し悪しで、人の流れも変わるみたいですね。
【土木】って目立ちませんが、社会のインフラという意味では、【建築】以上の存在かなと考える 一級土木施工管理技士も持っている小川名でした。