3.11東日本大震災から、早くも9年。
復興が進んでいることと、まだまだ足りていないことと、沢山あるようです。
陸前高田市のツバキ油製造「石川製油」が、当時37歳の後継ぎ息子さん(消防団として、「津波が来る」と確信し、「後は頼むからな」とだけ言い残して住民の避難誘導に向かい、帰らぬ人となってしまったらしい。
残された現71歳の石川秀一さんと、妻で70歳の春枝さんが、一時は失意のもとに、廃業届を出したが、お孫さんに「冬休みにじいじとばあばのツバキ油を作ってみたい」と頼まれた際に、亡き息子さんと重なり、廃業届を撤回し、津波で流されてしまった工場を再建した。
二人は、息子の墓前にそっと報告した。
「今年もいいツバキ油ができたよ」
WEBは欲しい情報を、すぐに手にすることができ、非常に便利ですが、一方で、この記事を書かれた日本経済新聞(夕刊)という紙ベースの情報媒体は、こちらが意図しない情報を提供してくれる。
本日、日経に泣かされました。
ありがとうございました。