日本瓦のメンテナンス②

日本瓦のメンテナンス①は、下り棟の撤去状況でしたが、今回は棟の下地やり替え、動画込みの記事です。

黒漆喰です。
このように、すぐに使える状態で、白と黒と漆喰が売られています。

棟瓦、のし瓦、土を取り除き、逆に積み替える作業。

まずは、漆喰を棟部に塗り始める動画です

日本瓦のメンテナンス、終了した状態。

この頂上の棟瓦を積み始める作業 動画は、こちらです。

【純いぶし】と書かれた瓦。

瓦自体は中国経由ながら、日本で熟成進化した結晶です。

日本のかつての伝統はよくしたもので、使えるものは再利用し、そうでないものははじく。

リサイクル、リユースの概念は、日本ではここ最近の考え方ではなく、江戸時代前から続き、今も脈々と受け継がれています。
(まだまだ、使えるものを捨ててしまうのは勿体ない)

入母屋造りの下り棟、鬼瓦も、いい感じでしょ。

正直な考えを言わせてもらうと、新築時の真新しい状態も良いのですが、法隆寺ではありませんが、長年メンテナンスを繰り返しながら、数十年、数百年、数千年と継続進化(深化)したものに、日本ならではの、ワビサビの味わいを感じます。

新築時よりも、時間が経過したものの方が、【味】があると、直感的に感じます。