この日は、まだ【しぼり水が】少ないらしい。
しかし、毎年、この時期になると、この湧水を求めてアシナガバチさんが、たくさん来るので、お子さん達が心配でならないと。
旭区周囲では、まだ小さな山が残っているため、このような状況で困っている方が多い。
この擁壁の上に家は建ち、さらにこの山からのがけ崩れを防ぐために、また擁壁。
本来、水を溜め込んでくれ、大雨時に河川の氾濫を抑えてくれる涵養林(かんようりん)としての役割も備えているため、湧水が何とか流れたいという気持ちも解ります。森が生きている証でもあります。
擁壁下部のベース下から、水が回ってきているだろうという仮説から、面白そうなので試掘はサービス。
それにしても、お客様自ら、止水モルタル等で色々と工夫された跡が見えます。
カットした脇から、早くも湧き水が、染み出して来ました。
ただ、これだけでは意味がないので、
最小限の範囲で、擁壁ベースの下部まで掘り進んでみました。(50歳を過ぎたオヤジの泥んこ遊び状態です)
土のう袋1袋分掘ってから、待つこと10分足らずで、水たまりができました。(水を集める小さな窯場の原理で)
水は怖い反面、わずかな隙間を縫って、どこへでも移動するので、とてもおもしろい。
手前の雨水桝の脇から、溜まった濁り水が出始めたので、
水を通してくれる小砂利を突き固めながら入れて、
ハンマーで叩いている最中に、早くも水が上がってきました。
表面をコンクリートで、とりあえず塞ぎました。
翌日、見に行ったら、少しだけ水が減った感はありましたが、まだ湧出していました。
雨水枡の脇に、斜めに塩ビ管。
ここから、チョロチョロと水が出ています。
おそらく、ここの造成業者さんもこの湧き水を何とかするため、奥からここへ水を誘導されたのでしょう。
次回時間のある時に、この奥に効率よく溜まる窯場を作って、この排出量を増やしてみたい。どろ遊び。どろ遊び。