コロナ禍で証明された、【古い家】の良さ

この家(都岡本店)は、建築後、既に55年ほど経過しています。

木製建具から、アルミサッシに変更はされましたが、【通気性】の良いこと。

私が産まれた時の写真と、ほぼ変わらない外観。

それどころか、最低限のメンテナンスにより、今も現役バリバリです。

周囲の借家の多くが姿を消し、代わりに軽量鉄骨造のアパート、マンションが立ち並びましたが、この家は緑を保ちつつ、何ら変わりなく存在し続けています。

幼少時代に、鼻水を垂らしながら、周囲を駆け巡っていたのが、昨日のことのようです。

この家は、農家出身のオヤジが計画しただけあって、断熱材が無く、冬は寒いけれど、夏はエアコン無しで、網戸にして、扇風機だけで過ごした家です。

【3密】以前に、換気性が良く、家庭内で風邪がうつることも少なかった。

そして、裏に大きな杉林が広がるにも関わらず、いまだに【花粉症】になっていません。(通気の良さにより、外部の花粉・ウイルス等と、ほぼ同居しているため、抗体ができているためか、流行り病にはかからない)

さらには、【木造軸組み工法】と極めてオーソドックスな作りのため、リフォームも修繕も非常にラクです。しかも、当時は【木材の質】等が、現在よりもダントツに安いため、今どきの家よりも良い材料を使っています。(構造体は無垢材。壁はすべて塗り壁)

ある程度【古い家】こそ、元の材料さえ、余程悪くなければ、実は長持ちしてしまうんです。
しかも、木材は、時間の経過とともに、ますます【強度】が高くなります。

【瓦】は悪いという風潮が当たり前の世の中になっていますが、瓦を載せる前提で、構造体もシッカリ計画されているので、これまでの地震で直した箇所は、一つも無い。

しかも、夏場の暑さを避けてくれ、雨音もしないし、コロニアルのように、塗装替えや重ね葺きも必要なし。当然、アスベストなど無縁です。

このような古い家の方にこそ、真実を解ってほしい。
『そう、建て替えるのは勿体ない』
『今どきの家もよいけれど、修繕だけしていけば、これ以上の住空間は少ない』
『材料が、日本の気候に合った国産材。今、建築したら、3,500万円はくだらない建物』
という事実を。

是非、長持ちさせて下さい。
そして、ご自分の家に、【自信】を持たれて下さい。