ドラマ【Kuruluş Osman・オスマン帝国】は、興味深い【小川名建設(株)】

トルコのドラマ、【Kuruluş Osman】(オスマン帝国)by aTV  が歴史的に興味深く、さらに内容自体も面白い。

日本で言うところの、大河ドラマで鎌倉時代や戦国時代を、大スケールで描いてくれている。


古代ギリシャのポリスの一つ、ローマが勃興し、尊敬するユリウス・カエサルが、ローマ帝国への道を築いた事実は、世界史の中でも非常に偉大。

同時に、世界最大の版図を歴史上刻み込んだ、モンゴル帝国(トルコ系)も興味深い。同じアジア人の立場から。

このドラマは、それら2大東西勢力のぶつかり合いのなかで、世界で一番大きな版図に民族を占めているトルコ系民族の一部が、アナトリア(現トルコ共和国西部)に追い込まれて、二つの巨大勢力に挟まれつつも、後に長い歴史を誇る【オスマン帝国】の始祖、オスマン氏を、父エルトウールル(日本とトルコを結んだエルトウールル号に名付けられていて有名)の代から描かれています。


そして、東西ローマ帝国に分かれてから、西ローマ帝国が滅んだ後も、その歴史を繋げるように、ビザンチン帝国(東ローマ帝国)が、長く続き、その後も、神聖ローマ帝国・ロシア正教会にその意思が繋がれた功績は極めて大きい。

我々日本人が学ぶ、世界史は、どちらかというと、幕末から明治期に輸入された西洋史からの視点がメインなので、コンスタンティノープル(現イスタンブール)が、オスマントルコ帝国によって、艦隊を山越えさせて、陥落させたという事実は、どちらかというと、悲しいイメージを持って受け止めていました。

しかし、このドラマでは、トルコ側の立場から描かれており、ビザンチン帝国、イル・汗国(モンゴル勢)に挟まれながらも、逞しく自分達の領土を守りつつ、拡大していこういうとするオスマン氏の英雄が、孤独と戦いながら、当時(イスラム教徒)としての正義を貫いている様、必死に古代ローマから脈々と続いてきたローマ帝国(キリスト教)を、何とか異民族から守ろうとするカエサルを尊崇する二コラの想いを、分かりやすく描いています。

私は日本人としての遺伝子を受け継いでいるので、八百万の神々に囲まれて生活しているという考え方の神道を基調に、仏教的思想が根底にありつつも、キリスト教から生まれた、クリスマスを普通に享受している点から、それぞれの信仰に対して、敬意を払っているため、このドラマによって、イスラム教を尊崇する訳ではありませんが、そのイスラム教に関しては、無知に近かったため、世界3大宗教の一部を知る機会でもありました。

トルコ共和国に関しては、ケマル・アタチュルクが、世界史上、極めて尊敬すべき人物として、亡き長男とともに、偉大さを感じていましたが、このドラマにより、オスマン・ベイの偉大さの片鱗を見ているように思います。

今後、トルコに目が離せません。同時に西洋・東欧と。