一昔前の階段は、比較的【急こう配】なうえに、手摺りが無いため、案外と危険。
実際に家の中での事故で一番多いのが、階段からの落下によるものです。
次が、案外知られていませんが、脚立等で高い所のものを取る時に、落下による事故です。
手摺りブラケットを取付けする際に、欲しい所に下地が入っていないケースがほとんどです。そのため、先ずはベース板を取り付けます。
手摺工事で一番危険なのは、石膏ボードアンカー、トグラー等で、済ませてしまう事です。
石膏ボードは、基本的に強度が低いため、物を吊り下げたり、ちょっとした物を取り付ける際に重宝しますが、【手摺り】となると、万が一時に全体重が局部的に掛かる可能性が大きいです。私のように、体重96kgもあると、全体重をかけたらボードから手摺りが外れる可能姓があります。一般的な体重の方でも、繰り返しているうちに、ボードアンカー周囲が劣化してくるので、いつしか急に手摺りが外れる可能性が高いです。つまり、クロス下にベニヤ下地を入れるか、ベース板を取り付けるかになってきます。
リハビリセンターの方に良く教えていただきましたが、中途半端な強度では、逆に安心ている分、外れた際にはケガをしやすいそうです。
また、下り始めの端部は、袖口が引っかかって、それが原因で転倒する可能性が高いため、エンド部を写真のような形状にした方が安心です。
そして、皆様、若い時の元気な記憶が残っていますが、足腰だけでなく、目も視力の低下、色弱が進んでいる可能性が高いため、他の箇所に対して、手摺りの部分が目立つ色にする必要があります。
(提案時に、見た目よりも、安全を重視させて頂いております)
たかだかトイレの手摺りでも、全体重がかかるので、下地はとても大事です。
(ブラケット箇所に、たまたま間柱等の下地があれば良いのですが)
当時の建物では、廊下にコンセントが無い建物も多くあります。
そこで、壁の裏側のコンセントから、渡り配線にはなりますが、電源を確保し、
廊下側にこのように、コンセントを設けることもできます。
(同時にワット数の大きい家電製品を使用すると、子ブレーカーが落ちる可能性があるので、気を付けていただきますが)