建築後、50年前後の風雪を耐え抜いてきた【木製 下見板】。
数度の塗装(オイルペイント)により、木製外壁ならではの味わいが損なわれ、ペンキも剥がれている状態でした。
こういう時は、下地処理が、あとあとの持ち、出来栄えの良さを決めるので、ひたすらペーパー掛け、時には研磨します。
(時間の経過による天然の浮造り・うづくり模様が少々消えてしまうのは勿体ないのですが)
下塗り(左側の赤茶色)ののち、右側の(しんちゃ色)のウレタン製茶色に仕上げていきました。
茶色は一歩間違えると、錆止め色のようになってしまうケースがあるので、慎重な色決めが大切です。
しっくい部も直しつつ、雨戸も含めて、贅沢に無垢材を使われている外壁、戸袋を塗り終えました。
玄関扉・子扉だけ、アリゾナブラウン色にして、少しアクセント。
元は、水色でしたが、今回は、全体的にシットリしつつ茶色で仕上げさせていただきました。
下見板と、なまこ(波板)部も、同じ色で一体感を持たせて。
これで、しばらくは持つことでしょう。