一見、綺麗なコロニアル屋根ですが、
小屋裏(天井裏)から見る、野地板(屋根下地)の数か所から、雨水が廻っていました。
かつてのアスファルトルーフィングは、薄くて少々頼りないものがあります。
塗装、その他の外部修繕と同時に、先ずは屋根の重ね葺き。
ユニバーという昇降機で、一気に2階屋根まで、資材を運びます。
手で上げる時は、少々大変。
ポストイットのように、ある程度の粘着性があり、風で飛びにくく、ずれた箇所等の調整がしやすいルーフィング(タジマのダスティーセルフ)を水下から貼っていきます。
既存のスレート屋根に、ニューフルベスト24 の文字が見えました。
今は、クボタとパナソニックとで統合してできた会社(ケイミュー・KMEW)が、スレート屋根材の代名詞のようになっていますが(ニチハも後からスレート屋根市場に参入しましたが、商品自体の欠陥・ニチハは本体の不良は認めておらず、早々に撤収)、かつて、パナソニック(松下電工)で、販売されていた【フルベスト20・24】の名称は懐かしいですね。
棟(頂上部)まで防水紙を張り終えてから、せっせと、ニチハのセンタールーフ・横暖ルーフS(断熱材も入っていながら沢山売れているので、お求めやすい)を、落ちないように仮置き。
この商品、かつてと異なり、商品設定がかなり絞り込まれ、8枚入りから6枚入りへ。色も3色に(黒・茶・緑)。
建材メーカーの複数商品 品揃え戦略も、新築、リフォームの市場縮小に備えて、変わってきているのですかね。
材料の一部を、ブルーシートで雨養生。
横暖ルーフ専用の安全唐草から、取付けて、上へ上へ張り進めていきます。
下から。
棟板金を止める木材は、かつては主流だった薄い木材、貫板(ぬきいた)よりも強度のあるものを使用。
アルミ型材・樹脂を使うこともありますが、今後30年以上、この家をもたせるのでなければ、この程度で十分ではないでしょうか。
こだわりだすと、金銭面は天井知らず。
大屋根、完成。
雪止め金物、妻側のケラバ板金も付けて。
下屋(下屋根)は、外壁との取り合い部に気を使います。
電線配管を避けながら、雨仕舞いを行っていきます。
玄関上部の屋根は寄棟のため、棟板金も尖った形状に。
【切妻屋根】と【寄棟屋根】とありますが、それぞれ、主観的な好みですが、
雨漏りしにくく、材料の無駄が少なく、後々のメンテ費用(イニシャル・ランニングコスト共に)が安いのは切妻屋根です。
入母屋屋根は、とても格好の良い屋根形状で、私も好きですが、構造が複雑で高額になりやすい。将来的にも資産が潤沢な方にはいいかも。
軒樋、縦樋ともに交換しますが、塗装屋さんが作業しやすいように、樋を外しておきます。
後ほど、取り付けます。