建設と聞くと、住宅やビルなどの上物を建てる【建築】のイメージが強いですが、当社の考え方としては、土地(地面)がなければ、建物は建たない。
建物は、基礎が肝心というけれど、それ以前の土地がシッカリしていなければ、その上に基礎も含めて建てられる建築物も、不動沈下、土留の崩壊などを引き起こすと、目も当てられない状況になります。だから、建築以前の土木工事を重要視して、小さな工事から引き受けています。
土間均し中
元々、受水槽がありましたが、直結工事により必要が無くなり、解体後の穴を埋めて、駐車場として使用できます。
(鉄骨架台による手法も検討しましたが、鉄の高騰により、半分近い金額で施工。
給水管を痛めないように防護。
砕石(再生材)を3トン車2台でピストン輸送しましたが、12台分も入りました。
余計な箇所へ砕石がずれないように、重量ブロックで配筋しながら、押さえを作成。
給水管部分は、下部に砂を入れ、さらにエラスタイトで上からの荷重に対して力を逃がすようにして。
途中で何度か、ランマーで付き固めて、
この上に、150㎜厚のスラブを作るため、砕石ラインを墨出し。
計画レベルまで埋めた箇所から、水打ちして締め固めます。
天井高に制約あり、ダンプの荷台をある程度上げても、滑り落ちていかない為、バックホウと、スコップで人海戦術。あ~、いい汗かいた。
5人掛かりで、周囲が薄暗くなる頃まで。
翌日は、コンクリート土間が雨に打たれてしまうため、翌々日に変更。
脇のスラブにアンカーを打って、ワイヤーメッシュ。
ピンコロで、高さ調整。
レベル合わせの目印も。赤スプレーの方が目立ったかな。
既存のスラブとの接続部は、ガタガタとひび割れしてしまうので、エラスタイトで区切っておきます。
奥から、歩み板を渡ってコンクリートを打っていきます。
奥までミキサー車が入らない為、坂の途中から2人でひたすら、ネコで運びこみ。
コンクリートの打ち継ぎが出ないように、安全を重視しながら、スピード作業。
コンクリートの発注時には気を使います。
少しでも足りないと、コールドジョイントが発生。(案外と、量を食ってしまい、計算通りにはいかない)
一方、多すぎても処分費が掛かってしまう。
その計算の中にも、場数を踏んだ経験値が必要です。
敷きならして、
コテである程度押さえて、1、2時間おきます。
もう、トラックは入らないので、待ち時間に壊れていた縁石を補修。
木ゴテで叩くように押さえてから、金ゴテ均し。周囲の接続部もキレイに仕上げていきます。
まだ仕上げ途中ながら、あらかた終了。
ミキサー車到着から、5時間ほど。
この前は、とある自動車会社の工事を行いましたが、厚みが600㎜以上のスラブを一部解体して、高さ2mの地中梁、新たなスラブ、ピット等を製作しましたが、工程が幾つもあり、余裕時間がゼロだったため、連続で2ヶ月以上の工事を無事に終わらせました。
こういう土工事(土木工事)は、人の力に頼る部分が多く、まさしく皆で力を合わせる作業なので、大変ですが遣り甲斐があります。