階段手摺りの取付け

今回は納期の短いダイケンの手摺りを付けました。

日本には珍しい内開きアルミサッシを全開にすると、手摺りに当たってしまうため、スライド部で調整。

廻り階段の手すりは、基本的に踏面(ふみづら・足を置く面)の広い、外側に取り付けますが、こちらでは、2カ所ほど、アルミサッシ等で手摺りが途切れていまうため、どこでも持ち手を掴めるように、縦手摺りも併用しました。

玄関ホールを広々と、エレガントにするため、お客様みずからの設計で、白い飾り格子により、手摺りが途中までしか計画できなかったため、手前から反対側にも手摺りも設けました。

使用する方の身体状況にもよりますが、ケアマネさんとお客様、介護者と一緒に検討しています。場合により、理学療法士や専門の一級建築士にも集まってもらい、その方に合った手法をとります。

階段を登り切った水平面に、少し手摺りが伸びていると、下りる時に安心感が増します。
手摺りは、万が一にの際に、全体重が掛かっても、外れたり、金物が折れて転倒して怪我をされたら、本末転倒。
ブラケットという金物は、90㎝未満に一つは付けて、曲がりのフレキシブルジョイント部は、左右10㎝以内にブラケットを付けます。

また、後付け手摺りの場合は、下地(柱・間柱)がある位置と、手摺り金物を取付ける位置がずれてしまうため、階段幅が狭くはなってしまいますが、専用のベース材を先に取り付けておきます。

壁補強のベース材と、手摺りの色が違うのはワザとです。
将来的に、色弱になってきた際に、掴むべき手摺り本体を見落としにくくするため。
壁クロスの色とも明確にい色が違っていた方が安心です。

計画・介護保険類の書類作成と提出は、正直手間が掛かりますが、お客様に1日でも早い安心を提供するために、こちらでお手伝いします。