我が長男、3年ほど前に、寝ている間に、何の前触れもなく、我々の前から、突然居なっくなってしまった。(突然死というものらしい)
過去に固定化された人間なので、親としては手放しで褒めることがことができるほど、短いながらも立派に生きた人間でした。
皆から愛されるキャラクターで、若くして亡くなったがゆえに、彼が自信を持って務めていた葬儀会社、彼をとりまく周囲の方々から、それはそれは立派な葬儀を開いて下さった。我々家族の間で、ぽっかりと空いてしまった大きな穴を、少なからず埋めて下さった。
一方で、その時は、皆して悲しんでくれたが故に、時間の経過と共に、彼の存在は人々の心から消えていき、それぞれに必死で今を生きていく中で、いつの間にか、【そういえば、輝竜っていい奴だったよね】程度に、忘れ去られていく宿命にあると予測し悲しみからは逃げられませんでした。
時間が経過した昨年末、同期で仲の良かった、男性・女性が社内結婚することに。
そして、【輝竜くんにも、出席してもらいたいのですが・・・】と。
よく分からないけれど、何だか嬉しかった。
後ほど、動画と写真を送っていただきました。
輝竜の席が、親友の男性の横にありました。
そして、今も健在だったら、このように祝福するだろうイメージ通りに、親友が必死に伝えてくれました。
仲の良かった新郎新婦共に、涙されていました。さらに、重みのある言葉も頂戴しました。
二人の心の奥に、輝竜が生きてくれていたんだ。
【輝竜と、お前は幸せ者だな。とても短い時間ながらも、不器用なところも含めて、愛されていたんだな。君の他者への愛情も伝わっていたんだな。我々も嬉しいよ】
お腹を痛めて産み出し、同時にまだ至らぬ部分もありながら、必死に育てあげた 妻 は、いまだに彼との思い出、私物、部屋も一切手をつけずに、そのままにして多くを語りませんが、布団の中で涙を流していました。
優しい新郎新婦、同僚、先輩方の深い愛情に、私達残された者たちは、感謝の気持ちでいっぱいでした。
本当にありがとうございました。
今後、彼の分以上に、幸せな家庭を築きあげて下さい。
我々家族は、とても嬉しかったです。そして、二人を応援し続けます。