サビと、塗膜の剥離で困っていた駐輪場屋根を、ガルバリウム製大波板に交換しました。
既存のものは、昔ながらのトタン製波板でしたが、雪の重みで凹み(或いは元気な子供が屋根の上を走っていたか。私は幼少時、よく他人の家を走りながら飛び移って、ドロ警をして楽しんでいたクソガキでした)、錆びがあちこちに。
鉄板屋根は、古くなれば当然塗装替えを何度も行いますが、20年も経過してくると、数年に一度だった塗装替えも、その塗装ピッチが速まり、悪くすると毎年塗り替え。
塗装の膜が厚くなり、一番下の層から塗膜を引っ張ってしまい、剥離し、『あばた』のようになりやすいです。
折板屋根なら安心ですが、奥行きがあまりなく、大雪が降らない地域なら、大波の方が安く仕上がり強度的にも問題はないので、武骨でなく、スマートに見える大波という選択肢も検討されて下さい。
工事初日は、予め皆様に自転車・バイクを移動しておいていただき、既存屋根・腰壁の撤去。
2日目は、錆びをケレンして取りまくり、錆止め塗装。
ブルーシート養生内部には、業務用エアコン室外機上吹きタイプが2台あり、サビ・塗膜片が内部に入っては大変なので、風の抜け道を作りつつ、囲いました。
引き続き、ウレタン塗装をして乾かします。
【ペンキ塗りたて】
3日目に本題の板金工事。
隣接する折板屋根との取り合いに、以前の業者さんは苦労していたようなので、よくよくイメージしながら、
折板屋根の不必要部を、ハサミで切断。
さすがに、厚みがある為、切りごたえがあるようです。
元々がカネが出ていない(直角でない)のが、建築物や工作物の面白い所というか、『だいたい』なところで、それとの折り合いをつけて、使用上問題なく、美しい仕上がりに見えるラインを狙って、赤部のように、糸を張り、目安のガイドとします。
右側の既存折板屋根の下に潜らせるように、大波を張り進めました。
こんな感じで。
留め金が錆びないか心配でしたが、ビスも座金もステンレス製とのことで、磁石も付かなかったため、それなりに長持ちすることでしょう。
腰壁は、小波でやり替え。(表裏ともアイボリー色)
屋根材は、表(屋根上部)はブルーで、裏(屋根下部)はアイボリーにしました。
こちらがよく使用される小波。
山の高さが9㎜、山から山の幅が31.8㎜。
大波は、
山の高さが2倍の18㎜、山から山の幅が2倍以上の76.2㎜。
当然、板厚も厚くて丈夫です。
雨樋も交換して完成です。
横樋は、角樋にしたかったのですが、既存の金属製可とう電気配管にぶつかってしまうので、半月タイプに。